愛媛県の国際交流の促進に関する覚書」に調印した。この覚書には、愛媛県と台北市双方は今後、
サイクリングのイベントを通じて観光、文化、スポーツ、教育、産業など各方面での交流を促進す
ることが盛り込まれ、双方の自転車道路網が「姉妹自転車道」になるという。蔡英文政権の発足を
間近に控え、日台の結びつきがまた深くなったことに祝意を表しつつ、中央通信社の記事を下記に
ご紹介したい。
ちなみに、本会の調査によれば、日台の姉妹都市や友好交流都市は45件にのぼっていて、愛媛県
と台北市で46件目となる。
愛媛県と台湾の絆は深く、2013年10月13日にはJR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が日台初と
なる姉妹駅を結び、また、愛媛県松山市は2014年10月13日に台北市と友好交流協定を締結してい
る。この年の10月25日には愛媛県今治市で、「瀬戸内しまなみ海道」と台湾の「日月潭サイクリン
グコース」が日台初となる姉妹自転車道協定を締結している。
台北市、愛媛県と交流促進覚書締結 自転車イベントなどで連携
【中央通信社:2016年5月19日】
(台北 19日 中央社)台北市と愛媛県が18日、国際交流促進覚書を締結した。両県市の自転車道
路網が「姉妹自転車道」となり、共同で自転車関連のイベントを推進していく。
台北市の柯文哲市長は、日本には台湾にとって学ぶべきものがたくさんあるとして、覚書締結を
喜んだほか、観光イベントを通じた双方の観光客の増加や、文化、教育面での交流強化に期待を示
した。
一方、愛媛県の中村時広知事は、柯氏が2月に自転車で台湾本島最北端から最南端までの520キロ
を28時間半で走破したことに言及。自身は300キロを走るのに3日かかったため、少し時間が必要だ
としながらも、いつか柯氏を同県に招き、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)を一緒に走りたいと意
気込みを見せた。
中村氏は松山市長時代の2009年に台北市と交流を開始するなど、同市との関係強化に積極的な姿
勢を示している。20日には宜蘭県で開かれる「日台観光サミット」に出席予定。
(顧セン/編集:杉野浩司)