訪問する予定など台湾への取り組みについてご紹介した。山口県の村岡嗣政(むらおか・つぐま
さ)知事も9月8日から10日に代表団を率いて訪台する。
8月には秋田県の佐竹敬久(さたけ・のりひさ)知事が仙北、北秋田、横手の各市長を同道して
18日からチャーター便の就航促進などため訪台、秋田県スキー連盟と台湾スキー協会が友好協定を
締結していることもご紹介した。
愛媛県も台湾へのまなざしは熱い。中村時広(なかむら・ときひろ)知事は松山空港への台湾の
松山空港からのチャーター便の就航を働きかけて実現し、来る10月25日には瀬戸内しまなみ海道
(瀬戸内しまなみ海道振興協議会)と日月潭サイクリングコース(中華民国自行車騎士協会)が日
台初となる「姉妹自転車道協定」を今治市で締結する予定だ。
この中村知事の率先力に導かれ、野志克仁(のし・かつひと)市長の松山市も台湾への取り組み
に熱心で、来る10月13日には台北市と友好交流協定を結ぶ予定だ。
これまでも道後温泉と北投温泉の友好協定(2011年11月4日)、JR四国の松山駅と台湾鉄道の
松山駅の友好駅協定(2013年10月13日)、愛媛大学と高雄第一科技大学と図書館相互協力覚書
(2014年3月4日)などを進めてきた。
そして今度は、台北市内で松山県産品のアンテナショップを開設するという。これまでの県や市
の取り組みの延長線上に浮かびあがるように出てきたアンテナショップ構想。常設化するよう応援
したいものだ。日経新聞の記事から紹介したい。
愛媛県産業貿易振興協会、台湾にアンテナ店
【日本経済新聞:2014年9月5日】
愛媛県産業貿易振興協会(松山市)は台湾で県産品のアンテナショップを開設する。10〜11月に
百貨店2店で加工食品などを展示販売し、その後も継続する計画。十数社の商品を販売したいとし
て参加企業の募集を始めた。海外に県産品のアンテナ店は現在なく、常設になれば初めてとなる。
「太平洋SOGO天母店」と「遠東百貨店板橋店」の2つの百貨店で展示販売する。いずれも10
月下旬から2週間程度、日本物産展の一部とし、その後も特設売り場に場所を移して11月下旬まで
販売する。
反響をみて、他の百貨店なども視野に販売場所や期間を決め、2015年3月まで継続する計画だ。
台湾は親日的で愛媛との交流も活発になっており、同協会は来年度以降も実績を重ねて通年販売で
きるアンテナショップの開設を目指す。
参加企業は同協会や取引する商社が選ぶ。企業が商品を輸出商社に販売し、商社が台湾側に輸出
する間接貿易を採用するため、リスクを抑えて海外に販路を広げるチャンスとなる。
愛媛県は海外で県産品の販路を広げるためアジアで商談会の開催や、フェアへの参加といった取
り組みをここ数年強化しているが、アンテナショップはない。