本誌では、日本と台湾の交流の深化を示すバロメーターとして、姉妹都市などの自治体同士の都市間提携や鉄道提携、高校生の修学旅行先などさまざまな日台交流をご紹介してきています。
本誌2月10日号でも、大分県佐伯市と台中市がサイクリング観光をめざす友好促進協定を締結したことをお伝えしたように、自治体や鉄道、修学旅行だけでなく、このような自転車道をはじめ、湖、山、神社と廟、温泉、動物園、博物館、水族館、弁護士会、ゴルフ場、マラソン、空港など、本当に多岐にわたっています。議会提携も少なくありません。
ただ、一般ニュースとして報道されると分かるのですが、自治体のホームページやタウン誌などだけで報じられますと、ほとんど目に触れませんので見逃しがちです。
実は、大阪府貝塚市は台中市北区と2021年(令和3年)10月6日に台中市北区と「友好交流協定」を締結していたのですが、貝塚市と台北駐大阪経済文化弁事処のホームページに掲載されただけで、ニュースとしては流されなかったようです。
通常なら、日本メディアが取り上げなくても台湾の中央通信社はニュースとして取り上げるケースが多いのですが、貝塚市と台中市北区のケースは取り上げられませんでした。
佐伯市と台中市がサイクリング観光をめざす友好促進協定を確認するため、台中市のホームページをチェックしていたら偶然にも貝塚市のことが目に留まり、貝塚市のホームページで確認したら掲載されていたという次第でした。台北駐大阪経済文化弁事処のホームページにも掲載されていたことを確認しました。
つきましては、ここに貝塚市のホームページから「友好交流協定」締結のきっかけや締結の様子、その後の交流についてご紹介します。—————————————————————————————–◆貝塚市:友好交流(台湾台中市北区)【更新日:2023年01月27日】https://www.city.kaizuka.lg.jp/kakuka/toshiseisaku/koryu/menu/chiikikoryu/taiwantaichungcitynorthdistrict.html
令和3年10月6日、貝塚市は台湾台中市北区と友好交流協定を締結しました。
東京2020オリンピック大会において、台湾の女子卓球チームのホストタウンとして登録されたことを契機に、オリンピック大会後も、継続して台湾との交流を推進するため、長年にわたり、かいづか国際交流協会がホームステイの受け入れなど交流を続けている「国立台中科技大学」が所在する台中市北区と友好交流協定を締結しました。
・令和5年2月5日から7日 台湾台中市北区へ表敬訪問
本市は、東京2020オリンピック大会において、台湾の女子卓球チームのホストタウンとして登録されたことを契機に、令和3年10月6日に台湾台中市北区と友好交流協定を締結しました。
昨年の12月から貝塚市立第五中学校において、台中市北区にある立人国民中学校との交流がオンラインで行われています。
これまでコロナ禍により対面での直接交流が出来ませんでしたが、渡航制限等が緩和されましたので、2月5日(日曜日)から7日(火曜日)までの3日間の予定で、協定締結以来、初めて台中市北区を表敬訪問することになりました。
この機会に、北区長等に対し、貝塚市市制施行80周年記念式典へのご招待や、今後の本格的な交流に向けた意見交換が出来ればと考えています。
訪問団メンバー酒井市長、河野副市長、籔内市議会議長、南野市議会副議長 他8名
・令和3年10月6日 協定締結式
締結式は、貝塚市と台中市北区の会場をオンライン中継で結び行いました。
貝塚市会場には、貝塚市から、藤原市長(当時)のほか市議会正副議長と貝塚市ホストタウン事業推進本部委員が、台北駐大阪経済文化弁事処から、張(チョウ)副処長が出席しました。台中市北区会場には、台中市政府から徐(ジョ)民政局副局長、台中市北区から、柯(カ)区長、台中市議会北区議員、国立台中科技大学、国立台湾体育運動大学の代表が出席しました。
柯宏黛(カ ホンダイ)区長と藤原市長は、あらかじめ相手方の署名がされた協定書、中文版と日本語版の2部に署名し、友好交流協定を締結しました。
今後は、観光産業、スポーツ、教育などの分野から交流を行っていく予定です。
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