【祝】 北海道仁木町と花蓮県鳳林鎮が「友好交流協定覚書」を締結

7月15日、北海道余市郡仁木町(にきちょう)と花蓮県鳳林鎮が「友好交流協定覚書」を締結しました。

佐藤聖一郎・町長と林建平・鎮長が臨んだ調印式は仁木町役場で行われ、林鎮長に同行してきた龍春文・鎮民代表會主席などが立ち合い、李逸洋・台北駐日経済文化代表処代表もオンラインで立ち会いました。

仁木町は、リンゴ、サクランボ、ブドウ、ブルーベリーなど多くの果物を栽培し、鳳林鎮は、米、ピーナツ、スイカなどを生産していることから、今後は農業、防災、青少年交流などの分野で協力し、互恵・共栄の新たなパートナーシップを築いていきたいとのことです。

下記に紹介する「台湾週報」や日本の報道では「友好交流協定」を結んだとなっています。

仲介した札幌弁事処でも「友好交流協定」と記しています。

しかし、花蓮の報道を確認しますと「交流合作備忘録」となっています。

備忘録は「覚書(MOU)」のことで、正式な協定ではありません。

一般的に、覚書(MOU)に法的拘束力はなく、協定が正式に結ばれる前段階の合意文書を指します。

仁木町も鳳林鎮もこの締結に関する記事をまだ掲載していませんのではっきりしたことは不明ですが、花蓮側の報道が正しいと推測し、本誌では「友好交流協定覚書」とすることをお断りします。

ちなみに、仁木町と鳳林鎮の「友好交流協定覚書」は、7月4日の大分県速日出町(ひじまち)と新竹市の「友好交流協定覚書」に続く日台都市間提携で、今年は8件目となります。

また、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結からは172件(本会調査)となりました。

心より祝意を表し、下記に花蓮の「郷鎮新聞」と「台湾週報」の記事をご紹介します。

◆鳳林牽手北海道仁木町 農業慢城締盟促交流 【今日花蓮NEWS「郷鎮新聞」:2025年7月15日】 https://hualien-today.com/news.php?listno=1626


李逸洋・駐日代表が花蓮県鳳林鎮と北海道仁木町の友好交流協定調印式にオンラインで立ち会い【台湾週報:2025年7月16日】https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/105372.html

李逸洋・駐日代表は7月15日、台湾の花蓮県鳳林鎮と北海道仁木町の友好交流協定調印式にオンラインで立ち会った。

同日は、鳳林鎮の訪日団が仁木町を訪れ、林建平・鳳林鎮長と佐藤聖一郎・仁木町長が友好交流協定書に署名した。

このなかで挨拶した李代表は、「鳳林鎮と仁木町は人口規模が近いだけでなく、地理条件が類似しており、観光資源や豊富な農産物があるなどの共通点がある。

仁木町はリンゴ、サクランボ、ブドウ、ブルーベリーなど多くの果物を栽培しており、観光農園やワイナリーも開設され、多くの観光客が訪れる。

鳳林鎮は、お米、ピーナッツ、スイカなどを生産しているほか、最も多くの校長を輩出した自治体であり、『校長のふるさと』とも呼ばれている。

生活環境も良く、国際的なスロータウンに選ばれたこともある」と述べ、両自治体について紹介した。

そのうえで李代表は、両自治体が観光、自然、農産などの共通点を通してウィンウィンの関係を築くことを祈念するとともに、同協定締結をきっかけとして今後佐藤町長が台湾の鳳林鎮を訪れることを期待した。

李代表は、北海道と台湾の地方自治体間では、昨年11月の屏東県琉球郷と北海道利尻富士町・利尻町との友好交流協定をはじめ、今年5月の花蓮県萬栄郷と北海道平取町との友好協定、6月の台南市左鎮区と北海道むかわ町との友好交流などが調印されており、今回の花蓮県鳳林鎮と北海道仁木町の友好交流協定調印は、北海道・台湾間で21組目になると紹介した。

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