提携で合意し、その前日の2日には高雄市の陳菊市長を訪れ、同市と観光交流都市協定、高雄市鼓
山(こざん)区と友好都市協定を結ぶことで合意したという。北國新聞が伝えているので紹介したい。
宮元市長は、昨年10月6日に投開票が行われた市長選挙において現職市長を大差で破って当選。
本会理事でもあることから、小田村四郎会長は早速に祝電を打って祝意を伝え、本会事務局からも
電話で祝意を伝えたところ「石川県では台湾の自治体と姉妹提携しているところはないので、ぜひ
進めたい」と抱負を語っていたが、有言実行、半年後に成し遂げたことになる。姉妹都市間の交流
には青少年交流なども含まれ、加賀市の高校生たちの台湾修学旅行に活路を開いたかたちだ。宮元
市長に心から祝意を表したい。
なお、これまで群馬県が2012年12月から翌年3月にかけ彰化県、台中市、高雄市とそれぞれ友好
協力協定を結んだことはあるが、一自治体が台湾の3つの自治体と同時に姉妹都市などを結ぶのは
前例がない。宮元市長の快挙である。
また、日台の姉妹都市や友好交流都市は昨年12月19日、台南市と産業経済観光覚書を交わした滋
賀県で29例目となっている。
加賀市が台南市と姉妹都市に 台湾都市との提携は県内初
【北國新聞:2014年4月7日】
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20140407101.htm
写真:台南市の頼市長(左から2人目)と懇談する宮元市長(同3人目)=3日、台南市内
加賀市は年内にも、台湾・台南市と姉妹都市提携する。高雄市とは観光交流都市、高雄市鼓山
(こざん)区とは友好都市の協定を締結する方向となった。石川県内の自治体が台湾の都市と提携
したり協定を結ぶのは初めて。加賀市独自の自治体外交で台湾から観光誘客を図り、加賀温泉郷の
活性化につなげる。
加賀市の宮元陸市長が6日までに台湾を訪れ、台南の頼清徳市長と姉妹都市提携で合意した。年
内にも再び台湾を訪れて調印を交わし、交流を本格化させる。
台湾都市との交流は宮元市長が昨年の市長選で公約の一つとして掲げていた。中国への 配慮も
あって、台湾との交流に慎重な自治体もみられる中、宮元市長は県議時代から親日の台湾と友好交
流協定を結ぶよう県に提案するなど積極的に取り組んできた。
宮元市長は今月1〜4日の日程で台湾を訪問し、台南の頼市長とは3日に台南知事官邸で懇談した。
台南は金沢出身の八田與一(よいち)技師が手掛けた烏山頭(うさんとう)ダムや同技師の記念
公園の所在地として石川県とゆかりが深く、宮元市長は「心と心が通う自治体交流をしたい」と姉
妹都市提携を要望。頼市長は快諾した上で「加賀温泉郷は台湾でも知られている。ぜひ訪問した
い」と述べた。
これに先立ち、2日には高雄市政府で陳菊市長と面会した。陳市長とは観光に重点を置く観光交
流都市協定を締結することで一致。高雄市の中心地区である鼓山区の陳淑芳区長とは友好交流都市
協定を結ぶことを確認した。
加賀市によると、姉妹都市と友好都市に明確な定義はないが、姉妹都市の方が位置付けが高く、
より深く密接な関係になるという。交流の具体的な内容については今後、事務レベルですり合わせ
を行う。
2013年に加賀市に宿泊した外国人観光客をみると、台湾は1万9943人と2位の韓国3526人を大きく
引き離している。台南市の人口は約188万人、高雄市は277万人で、両市との交流促進に、加賀市は
大きな誘客効果を期待している。
宮元市長は「台湾都市との交流は県議時代から取り組んできた大きな目標。加賀と台南の姉妹都
市提携が突破口となり、県内外に提携の動きが広がることを期待したい」と話した。