【MSN産経ニュース:2012年12月10日】
台北駐日経済文化代表処(駐日代表部に相当)の沈斯淳代表は10日、東京で11月末に開
催された沖縄県・尖閣諸島周辺海域の漁業権をめぐる予備協議について「これまでの協議
との違いは(双方に)具体的な成果を挙げたいとの考えがある点だ」と述べ、本格協議の
再開に強い意欲を示した。共同通信の取材に応じた。
沈氏は、具体的な成果として「台湾の漁民が(尖閣)周辺海域で漁業をするのを妨げら
れないようにすること」を求めていると語った。
また、尖閣をめぐる問題で馬英九総統が8月に提唱した「東シナ海平和イニシアチブ」の
狙いは「争いを棚上げして(各国が)資源を共同で開発していくことだ」と説明。日本と
中国を念頭に、地域の安定のために話し合いによる解決が必要だと語った。(共同)