昨日の本誌で、台湾メディアの11月30日に東京で予備協議が開催される予定だという報
道を紹介した。
道を紹介した。
昨27日、日本との窓口機関である亜東関係協会の定例記者会見で蘇啓誠副秘書長が予備
協議開催へ向け日台双方が議題で合意したと発表したという。開催日程や議題は29日に正
式発表されるというが、毎日新聞がいち早く予備協議の議題について報じているので紹介
したい。
日台漁業協議:30日再開 尖閣海域、漁業権巡り
【毎日新聞:2012年11月28日 東京朝刊】
【台北・大谷麻由美】日本と台湾の間で09年2月から中断していた沖縄県・尖閣諸島(台
湾名・釣魚台)海域の漁業権を巡る協議が30日、東京で再開されることが決まった。交渉
関係者が27日、明らかにした。日台は協議を継続し、最終的に漁業協定締結にこぎ着けた
い考え。尖閣諸島の主権問題などから日中関係改善の見通しは立っていないが、日台は東
シナ海の安定に向け共同歩調を取り始める。
交渉関係者によると、30日は予備協議との位置づけで▽北緯27度以南で相手側の許可を
受けず操業できる共同水域設定▽サバ、アジ、ウナギなど漁業資源の管理方法−−について
話し合う見通し。
日台漁業協議は96年8月に開始。尖閣諸島周辺海域での排他的経済水域の線引きで対立し
てきた。9月に日本が尖閣諸島国有化を表明、中国は台湾に「尖閣防衛の共闘」を迫った。
日本は中台連携を阻止するため、台湾との漁業協議再開を決断。馬英九政権も長年の懸案
である漁業問題解決を支持率回復の起爆剤にしたい狙いがある。