れたように「台日間で釣魚台(尖閣の台湾名)の主権問題は存在しない」。尖閣諸島は日
本の領土である。
日台間に残るは漁業協定の締結で、尖閣防衛の「鍵」はまさに台湾にあり、東シナ海の
安定を図るため、漁業協議がその中核を為す。日台漁業協定の締結が、中国の日台離間策
を破綻させる「鍵」でもある。
日本の報道ではこの重要な漁業協議の進展状況はほとんど報道されない。台湾メディア
によれば、今月30日に東京で予備協議が開催される予定だという。中央通信社の記事をご
紹介したい。
台日漁業交渉、30日にも予備協議か
【中央通信社:2012年11月24日】
(台北 24日 中央社)外交部の夏季昌報道官は24日、台日漁業交渉について、予備協議
の日程はすでに目標とする時期の目安がついていると述べ、段取りが進んでいることをう
かがわせた。「聯合報」が同日、今月30日に東京で予備協議開催と報じたのを受けコメン
トした。
台日間の漁業水域を画定するための交渉では、1996年から2009年までに16回の会談が行
われてきたが、両者が領有権を主張する釣魚台(日本名:尖閣諸島)海域も絡むため、具
体的な成果は上がっていない。
9月の日本政府による釣魚台国有化で台湾から大量の漁船団と公船が抗議に向かうなど台
日関係は緊張したが、双方は釣魚台に関わる現実的な問題である漁業協定を決着させる方
向で話し合いを続けている。第17回会談に向け、まずは予備協議で調整が図られる見通
し。
夏報道官は、日程について明言はせず、予備協議の時期と場所の予定はおおむね定まっ
ているが、双方の確認を経た上で直前に公表すると説明、「日本の総選挙が影響すること
はない」と進展に自信を見せた。