日台自治体交流の先駆者、外間守吉・与那国町長に花蓮市が勇士の彫像を寄贈

日台自治体交流の先駆者、外間守吉・与那国町長に花蓮市が勇士の彫像を寄贈

 沖縄県の与那国町(よなぐにちょう)が台湾の花蓮市と「姉妹都市」を結んだのは約40年前の1982年10月8日。日本と台湾の初めての都市間提携となる青森県大間町と雲林県虎尾鎮が姉妹町を締結した1979年10月10日から3年後のことだった。

 与那国と花蓮は日本の統治時代以前から交流を持ち、日台の断交後も与那国の酒場で花蓮の漁師たちが飲んでいる姿を見かけたという。

 断交10年目の1982年、古くからの友好交流を礎に、将来の友好親善関係をさらに発展させ両市町の繁栄を図ろうと与那国町が花蓮市に呼びかけ、10月8日、与那国町において「与那国町・花蓮市姉妹都市締結盟約」を締結し調印している。

 その後、与那国町は2007年5月29日に日本初となる台湾事務所「与那国駐花蓮市連絡事務所」を開設している。現在の町長である外間守吉(ほかま・しゅきち)氏が町長1期目のときだった。

 その後も外間町長は、2008年 7月4日には与那国と花蓮間に初のチャーター便を運航したり、2009年12月22日には与那国花蓮縣交流発展協会を設立、さらに2012年9月21日に花蓮市との姉妹都市締結30周年記念式典を盛大に挙行するなど、花蓮市との交流を深化させてきた。

 昨年10月、次期町長選には出馬しない旨を宣言、この8月28日をもって勇退する。

 花蓮市の魏嘉賢市長は外間町長のこれまでの活躍を讃え、花蓮県在住の名人が手掛けた「勇士」と名付ける彫像を外間町長に贈ったそうだ。日台の自治体交流の先駆を為し、16年にわたって花蓮市との交流を牽引してきたご労苦に台湾からの思いやりあふれる心遣いだ。下記に中央通信社の記事をご紹介したい。

 なお、外間守吉氏は、石川県加賀市の宮元陸(みやもと・りく)市長や埼玉県本庄市の吉田信解(よしだ・しんげ)市長、全国市長会の松浦正人(まつうら・まさと)前会長など9人が発起人となり、全国の市区町村長が参加して設立予定の「日台共栄首長連盟」の発起人の一人。

 ちなみに、日台共栄首長連盟にはすでに80人を超える首長が賛同会員となっているそうで、いずれ詳細が分かり次第、本誌でもご紹介したい。

—————————————————————————————–花蓮市長、退任目前の与那国町長に記念品贈る 町への貢献に敬意【中央通信社:2021年8月3日】https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202108030001.aspx

 (花蓮中央社)東部・花蓮市と姉妹都市を締結する沖縄県与那国町の外間守吉町長が8月下旬に任期満了を迎えるのを前に、魏嘉賢花蓮市長はこのほど、花蓮県在住の名職人が手掛けた木彫りの置物を外間町長に贈った。この作品は「勇士」と名付けられ、16年にわたり町のために尽くした外間町長の勇士精神をたたえた。

 花蓮市公所(役所)が1日、木彫りを受け取った外間氏から送られた記念写真を公式サイトで公開した。

 花蓮市と与那国町は互いの発展を図ろうと、1982 年10月に姉妹都市を締結。来年には締結40周年を迎える。魏市長は、新型コロナウイルスが早期に収束し、来年には関連の祝賀イベントを盛大に行うことができるよう期待を寄せた。 昨年は与那国の小中学生による台湾への修学旅行などの交流イベントが予定されていたが、新型コロナの影響で中止された。

 外間氏は2018年に花蓮市が東部地震で深刻な被害を受けた際、自ら同市を訪れ、町内から集めた義援金440万円余りを市に贈っていた。

(李先鳳/編集:荘麗玲)

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。

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