2009.8.16
1.支援受け入れにさまざまな考慮?
13日付で台湾の外交部が発表した国際支援を要する物資リストには、「32トン
以上のパワーシャベルおよび21トン以上の土砂運搬車を運搬ないし吊り上げる
ことのできるヘリコプターおよびそのパイロット」というのが第一項目に挙がってい
た。
http://www.mofa.gov.tw/webapp/content.asp?cuItem=39065&mp=1 (漢文)
このリストは、AIT経由で米国に、また、交流協会経由で日本に伝達された。
14日、ヘリコプター自体の航行距離の関係で、派遣は不可能だと、台湾の国防
部長が語った。
しかし15日、そのヘリコプターの運搬に、輸送機を用いるという方式もあり得ると、
国防部の広報官が表明した。
これに関して、ある報道では、運搬重量が世界最大なのは、ソ連製のミル26で
あるが、その最大運搬重量は20トンであり、外交部のリストが実現可能か、と
疑問を投げかけていた。
現在、台湾の「国軍」で最大運搬重量のヘリコプターはCH−47で、最大運搬重
量が約12トンで、吊り上げ能力は約6トンである。
四川大震災のときに中国では、ロシアからミル26を借りて重機をヘリコプターで
輸送して効果を挙げ、震災後の11月には二機購入しているという。
報道では、この一見不可能な技術的な制限は、中国軍の支援を受けることが、
統独問題を刺激することを恐れて、設けられたものではないかという見方を伝え
ている。
一方、中国側は14日、ヘリコプターを含む支援を行う意思があると表明している。
なお、先の報道は、中国による支援を、善意のものであるとして、台湾政府に疑
問を投げかけている。
「大陸のヘリ派遣の意向 馬政権は“あえて”拒否するのか?」(漢文)
http://www.nownews.com/2009/08/15/11490-2492231.htm
これについて、台湾政府は、15日、中国からのプレハブ仮設住宅を歓迎すると表
明し、また、中国に対し、消毒機、毛布、寝袋などの希望物資リストを示したという。
外交部は15日、米国がこの重輸送ヘリコプターについて支援を同意したことに感
謝を表明した。
日本側は、検討中の模様。
中国は15日、150TEU、つまり、20 フィートコンテナ150個の支援物資を17日
に発送すると発表した。
なお、中国赤十字社は、すでに、第一次の支援として、1500万人民元を台湾に
送金した。
2.中国の学者が台湾に抗日戦争資料集共同編集を呼びかけ
15日、北京で開かれた「第二回海峡両岸抗日戦争史学術シンポジウム」で中国
と台湾の学者が史料共有と、戦史叢書の共同編集を呼びかけた。
これは、台湾の中正文教基金会董事長の陳鵬仁が、中国の抗日戦史は自身の
史料によっているが、台湾に貴重な史料が保存されていると語り、これについて、
中国社会科学院世界歴史研究所日本の歴史と文化センター理事長・湯重南が
「抗日戦争は、中華民族全体の歴史である。両岸が史料の共有を実現して、研
究上の空白を埋めることができれば、全面的な戦史叢書を編纂するのに役立つ」
と応じたという。
——————————————————
●台湾の台風被害に対する「お見舞い募金」お振り込み先
・お見舞い募金は「お志」ですので、いくらでも結構です。
・礼状はお出しできませんことをご了承のほどお願いします。
☆郵便局
【加入者名】日本李登輝友の会 【口座番号】00110−4−609117
・通信欄に「台湾」「お見舞い」「水害」などとお書き添えください。
・一般の方は、郵便局備え付けの「郵便払込取扱票」をお使いください。
・会員の方は、機関誌『日台共栄』に添付の郵便払込取扱票をお使いください。
☆銀 行 三菱東京UFJ銀行
本郷支店 普通:0012742 日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬
——————————————————
李登輝元総統が9月5日に東京で講演
新日本創生フォーラム「この国に誇りと希望を!」開催のご案内
1.日 程 2009年9月5日(土)
2.時 間 13:00 開場 14:00開演 16:30終了予定
3.会 場 日比谷公会堂(東京都千代田区日比谷公園1−3)
4.内 容
1)基調講演(14:10−15:20) 講師:李登輝先生(台湾元総統)
2)東京JC理事長・李登輝先生対談(15:30−16:15)
5.主催(共催) <主管>社団法人東京青年会議所・特定非営利活動法人武士道協会
6.一般チケット発売
チケットぴあ(一般発売 2009年8月14日)
通常電話予約 0570−02−9999 Pコード615−859
一般:2,000円(学生:1,000円)
——————————————————