台湾の声ニュース 2014.4.4 16:30
立法院の議事録では、17日の国民党主導による「30秒“審議”」については、何が決まったとの記録も無かった。一方、24日に民進党主導で開かれた委員会で、17日の会議を無効とし、サービス貿易協定をやり直すという決議が通過したことについて掲載した。
中国国民党統治下においては、とんでもないことがまかり通るので、安心は出来ないが、「協定」が、委員会の段階で否決されたことを、立法院という機関が認めたということになる。
もちろん、国民党側としては、立法委員の多勢に任せて、さらに覆す決議などを行おうとする可能性もあるが、24日の委員会には政府からも担当者が出席しており、国民党が否定しようとしても、説得力に欠けることになるだろう。
なお、17日の委員会審議について、国民党側は非を認め、党の幹事長が引責辞任をした。
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「台湾の声」【NEWS】民進党側の一手
台湾の声ニュース 2014.3.24 13:30
本日24日午前9時42分の中央通訊社の報道によれば、17日の張慶忠招集人の「審査終了」宣言を無効とする民進党の主導により、本日、立法院内政委員会を含む合同委員会での審議が続けられ、台湾と中国とのサービス貿易協定について、行政院に対し、撤回して、あらたに交渉をすべきという決議を採決した。
これは内政委員会の副招集人である民進党の陳其邁委員が進めたもの。ただし、中国国民党の委員は全員欠席した。
これについて、行政院の報道官・孫立群は、「立法院の審議のプロセスについての解釈・認定については、立法院の権限であり、行政院としてはコメントする立場にない」と述べた。
本日通過した民主進歩党の提案は、17日の会議の無効を確認し、サービス貿易協定の審査は「台湾と中国との協定監督法」が立法された後でなければならないというもの。また政府に対して、現在の協定を撤回し、あらためて交渉するよう求めている。