【NEWS】蘇貞昌:「中止が本気なら正式な手続きを」

【NEWS】蘇貞昌:「中止が本気なら正式な手続きを」

台湾の声ニュース 2014.4.27 22:30

馬英九総統の発表について、民進党の蘇貞昌主席は、建設を中止するという意味ならば、行政院からその意向を立法院に正式に伝えて、立法院でそれを承認するようにと要求した。

民進党政権時代に政府が原発建設中止を検討した際に、大法官会議によって、予算案は法律に準じるものであり、一度決定した建設のための予算を執行しない場合は、立法院で決定をしなおす必要があるとの憲法解釈が示されている(釈字第 520 号)。

馬英九が本気で建設中止をするのであれば、国民党が多数を占める立法院でそれが通るように政府および与党国民党が行動で証明すべきという指摘である。


以下は、先ほど配信の2つの記事の修正版(追記・表現修正)である:

【NEWS】馬総統も「宇宙人」!?

台湾の声ニュース 2014.4.27 21:45

民進党の立法委員・陳其邁(ちん・きまい)氏のフェースブックによれば、馬英九が発表した「建設作業中止」は、実はすでに、〔追加:昨年の〕2月26日に立法院において与野党協議で決定した内容を出るものではないという。陳氏は、そのようなことをわざわざ発表するとは、宇宙人か?と問いかけた。

反第四原発側の議員からは、「即刻建設中止」か、せめて「国民投票のハードルを下げる」ことによって民意を反映しやすいようにすることに応じるべきだという声が挙がっている。

日本の大手メディアが馬英九の発表したことを報道する際には、十分な検証が必要である。少なくとも、対立する側の反応を確かめる必要がある。

【NEWS】建設中止それとも作業中止?

台湾の声ニュース 2014.4.27 20:45

昨日、台北では雨の中、反第四原発デモが行われたが、本日も、台北駅前周辺を中心として、デモが行われた。

馬英九総統が「二号機の建設作業中止」などを発表し、一部の日本語メディアでは建設中止〔訂正:「建設の停止」〕などと報じられている。

現地の表現では、林義雄氏らが求めているのは「停建」であるが、馬総統が表明したのは「停工」であり、作業中止という意味合いである。

反第四原発側からは、「停工というのは台湾人を騙すための言葉遊び」、「時間引き伸ばし作戦にすぎない」などの批判が挙がっている。

馬英九は、先のヒマワリ学生運動のときも、学生の要求に取り合わないという内容を、さも、学生に理解があるかのように社会を誤解させるような表現で表明した。実際、それに引っかかった日本メディアもいるので、今回も注意が必要である。


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