<台北> 前総統の“転向”騒動
【2月17日 東京新聞「世界の街から」】
【2月17日 東京新聞「世界の街から」】
李登輝前総統が大転向「台湾独立を主張したことはない」−。今月一日、そんな大見出
しで、台湾紙が騒いだ。前日に発売された週刊誌の李氏へのインタビュー記事に基づくも
のだった。
李氏は台湾独立派の中心人物と目されてきただけに、主張の大幅な転換が事実なら、衝
撃は大きい。報道に押し流されるように、李氏に心酔してきたグループの一部が解散の意
向を表明する事態も起きた。
しかし、李氏の四日の会合でのあいさつなどによると、その本意は「台湾はすでに独立
国家なので、独立を追求する必要はなく、今は正常国家にふさわしい形を整えることを目
指すべきだ」という趣旨らしい。
それなら「転向」どころか、従来通り。突風みたいな騒動は、年末に立法委員(国会議
員に相当)選、来春に総統選を控える台湾で、一月に八十四歳になった政治家の今なお大
きい存在感を示したようだ。(野崎雅敏)
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