「卵チャーハン・台湾外交部の新兵器」

「卵チャーハン・台湾外交部の新兵器」

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「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

台湾は国際孤児。

台湾人が国連のビルに入ることも許されない。

台湾の外交官は外交官特権がない。

台湾の駐日代表(大使)は日本の官公庁の建物に入ることも許されない。

色々な障害と制限があるので、台湾の外交官はとても苦労することが多い。

また敵に対して反撃することも台湾の外交官には求められている。

台湾外交部長(外相)呉釗燮はクリスマスイブの時に、Xに30秒の短い動画を投稿した。

その内容とはサンタクロースからクリスマスのギフトをもらったと。

もらったギフトには、自由なオーストラリア産ワイン、自由な北海道産ホタテ、リトアニアの自由なチョコレート、自由の台湾ビール、最後に卵チャーハン。

卵チャーハン以外は中国が禁輸措置を取っているものばかり。

ここまでは中国に対する皮肉という意味が分かる。

最後の卵チャーハンとはどういう意味なのか?中国では習近平政権になってから多くのタブーがある。

卵チャーハンも中国でタブーとなっている。

卵チャーハンはある人物を揶揄している。

その人物とは毛沢東の長男、毛岸英。

彼は朝鮮戦争にも派遣された。

毛岸英は戦争中に卵チャーハンが食べたいと言って、その調理過程から出る煙で相手にばれてしまい、爆撃を受け、死んでしまった。

この説は中国政府は否定している。

ただしほとんどの中国人はこれを信じている。

なぜ今中国で卵チャーハンがタブーになるか。

それは習近平が毛沢東を崇拝しているから。

毛沢東の全てを神格化している。

卵チャーハンは中国人を刺激するのではなく、中国政府を刺激することに繋がる。

呉釗燮は30秒の短い動画で、これは全て自由の味と言って見せた。

この動画の意味とは、

1.台湾人の正義感を世界に見せた。

2.オーストラリア、日本、リトアニア、中国の為に、パンチの効いた反撃をした。

3.自由という世界共通の価値観を持っているアピール。

4.中国人を味方につける。

中国人と中国共産党を分けて考えている。

5.台湾の外交姿勢は攻めの姿勢に転じた。

この動画メッセージで中国政府にじわじわとパンチが伝わったのではないか。


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