【NEWS】林義雄氏ハンガーストライキ中止の経緯

【NEWS】林義雄氏ハンガーストライキ中止の経緯

台湾の声ニュース 2014.4.30 18:25

林義雄氏は、ハンガーストライキは、今の政府が聴く耳を持つことを期待していたものではなくて、もともと民衆に当局にむかって原発建設の中止のために立ち上がることを呼びかけたものであるとした。これについて、台湾人は当局の暴力的な強制排除にも対抗するまで、これに応えた、と評価。また、当局は、姑息にも、立法院との間で建設中止を確定させることなく、「停工」(建設作業の中止)という表現で、いつでも再開できるようにしているが、それにしても、民衆の活動が一定の成果を引き出した、と評価している。林氏は台湾の人民が、脱原子力発電、および、民主主義を実現できる国民投票法の是正に向けて今後の「抗争」に備えるようにも呼びかけている。

また、4月28日に台湾で報道されたところによると、各国の自由主義政党が国際的に作った「自由主義インターナショナル」が26日にオランダのロッテルダムで総会を開き、ヒマワリデモの暴力的強制排除について、台湾当局に、「平和にデモを行う市民の権利を尊重する」こと、および「台湾の警察が将来秩序を維持するに当たって、比例の原則に符合する」よう呼びかけることを含む決議を採択した。しかし、28日の未明の強制排除も、所属や番号のない警官による執行(法律に合致していない警察権の執行)、歩道橋上のマスコミを移動させてから強制排除をしたことや、子供連れの抗議参加者に放水するなど、人権・報道の自由や、「比例の原則」が守られているか、なお疑問の声が挙がっている状況である。なお、「自由主義インターナショナル」には民進党も参加している。

台湾当局は4月29日に、死刑囚5人に対する死刑執行を行った。これは、社会の関心を反原発問題から逸らすためのものであると見られている。


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