台湾の声ニュース 2014.4.11 12:30
立法院の議場を出たものの、一部の参加者が、周囲で活動、座り込み抗議を続けていた件で、警察側は現地時間の午前6時半ごろから、機動隊で分断してから、数名の警官で一人ずつ移動するといった「ソフトな強制排除」を始めた。現在、まだ監視が必要だとする台湾教授協会を含む、2、30人が現場に残っているという。
警察側で現場の指揮を担当する方仰寧(台北市警察中正一分署長)は、「ソフトな強制排除」方法を取った理由として、「時間の圧力がない」ためと説明した。
24日未明の強制排除の際は、上から、即座に解決するように圧力があったことを物語っている。
学生たちが退去した本会議場には、警察が入って指紋採取などの証拠収集を行った。これについて、アムネスティーインターナショナルの台湾支部長であるフレディーは、「放送された動画で誰がいたかすでに分かっているのに、不要な指紋採取を行うのは、政権側が、学生が犯罪者であるかのような印象操作を行おうとしているためだ」と指摘した。
台湾団結連盟の周・立法委員が、24日の強制排除の際、殴打された件について、警察側は、誰が加害者なのか、調査でも判明しなかったと発表した。政権側の暴力は不問にし、学生側の罪は微罪でも追及するという政権側の狡さが見えてくる。
一方、国民党は王金平院長の党籍を剥奪処分の是非について、さらに控訴した。また党内の台北市長候補者の弁論大会を行い、ここでも馬派と非馬派の学生運動に対するトーンの違いが注目された。学生運動を受けて、国民党内の権力闘争が激しさを増している。