【12月9日】日台関係研究会2017年大会

【12月9日】日台関係研究会2017年大会「新たなページを開いた日台関係」のご案内

 本年1月1日、日本と台湾の両国関係を担う日本側の窓口機関の名称が、「交流協会」から「日本
台湾交流協会」へと変更になりました。また、5月17日に、今度は台湾側の窓口機関の名称が、そ
れまでの「亜東関係協会」から「台湾日本関係協会」に替わりました。いずれも、わずか数文字の
変化ではありますが、これは日台関係の歴史において重要な変化であります。これによって、相互
の関係が「日台関係」、つまり日本と台湾との関係であることを、内外に宣言したといえるでしょ
う。まさに本年は、日台関係に新たなページが開かれた記念すべき年だといえます。

 戦後の日台関係は、1972年9月まで、国交に基づく良好な関係が保たれていましたが、日華断交
以来、「交流協会」と「亜東関係協会」という、双方の窓口機関の名称に現れているように、両者
の現実を真正面から認めていないかのような曖昧さがまとわりついていました。実務的な相互関係
では、20世紀末以来、経済、文化と人的交流において、緊密さの度合いが高まり、過去最高ともい
える2国間関係が定着しています。それにもかかわらず、残されてきた心理的障壁の存在が、双方
の窓口機関の名称に示されていたともいえます。ついにそのわだかまりが消えるときが来ました。

 アメリカでトランプ政権がスタートし、中国では習近平体制が、第19回共産党大会を経て、新た
な強国を目指す姿勢を鮮明にした今日、日台双方にとって、経済、文化ばかりではなく、安全保障
面においても緊密な日台関係の発展の重要性が高まっています。衆議院総選挙で勝利をおさめた安
倍政権と、満1年を超えた蔡英文政権との密接な関係が、東アジアの今後を決定づける、平和と安
定の礎石ともいえるでしょう。

 世界が東アジアの行方を固唾をのんで見守っている今日、さまざまな角度から改めて日台関係を
振り返り、将来を展望してみたいと思います。

 最後になりますが、本年も大会を開催できますのは、長年にわたって本会を支えていただいた皆
様方のお陰でございます。特に、台北駐日経済文化代表処のご支援には、心より感謝申し上げます。

 年末のご多忙な時期とは存じますが、多くの方にお集まりいただき、日本と台湾の将来に思いを
めぐらせていただきたく思います。

 平成29年11月

                                     日台関係研究会

                    記

・日 時:平成29年12月9日(土)午後1時30分開場 午後2開会

・会 場:フォーラムエイト 515会議室 クイーンズスクエア・パーティルーム

 第1部 講演会

     司  会 日台関係研究会理事・平成国際大学教授 酒井正文

     開会の辞 日台関係研究会代表理事 福島康人

     講  演

     1)台日関係の現状と展望
       台北駐日経済文化代表処・駐日代表 謝長廷

     2)トランプ政権とアジア
       杏林大学名誉教授 田久保忠衛

     3)新たなページを開いた日台関係
       日台関係研究会事務局長・平成国際大学教授 浅野和生

     祝  辞 衆議院議員 長島昭久

     閉会の辞 日台関係研究会理事・慶應義塾大学教授 玉井清

 第2部 記念パーティ

・参加費:一般=2,000円 学生=1,000円(パーティ代含む)

*当日、ご参加いただいた方には、同日出版の本会の著書を贈呈いたします。
 日台関係研究会叢書4 浅野和生編著『日台関係を繋いだ台湾の人びと』(展転社刊)


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