蔡英文総統は9月3日午前、総統府にチェコのビストルチル上院議長一行を迎え、会談を行った。また、台湾訪問の念願を果たさずに急逝したクベラ前議長に「特殊大綬卿雲勲章」を授与し、ビストルチル議長が代理で受け取った。
式典に先立ち、オープニングでは国立台湾交響楽団がチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークの小夜曲を演奏、蔡英文総統と頼清徳副総統が一行を出迎えた。会談の前に、故クベラ前議長の生前の台湾支持の発言がスクリーンで紹介され、クベラ議長の妻であるベラ・クベラ夫人からの「主権独立と民主自由を追求する台湾を支持する」とのメッセージビデオが流された。蔡英文総統は勲章授与に当たり、「クベラ前議長は台湾の良き友人であり、生前両国の関係強化に尽力した。亡くなられたことはとても遺憾に思う」と述べた。さらに「かつてハヴェル大統領も台湾を訪問したことがあり、その時に勲章を受け取った。今回の勲章授与式はクベラ前議長に対して最高の敬意を示すだけではなく、台湾とチェコの友好関係と民主主義の精神が賓客の訪問によって持続されていることを顕彰するものである」「台湾とチェコは同じく脅威に反抗し、民主主義と自由の発展を守るために力を尽くしてきた。今年、台湾は民主主義で団結し、感染症と戦ったことによって、国際社会の友人たちから支持を得られた。ビストルチル議長はもっと早く台湾に来られなかったことを残念に思うとおっしゃったが、台湾人民は気にしない。なぜなら公理と正義は必ずややって来るものだから。台湾は自由と民主主義の価値を固く守っていく」「台湾人民を代表して、訪問団のみなさんが台湾に対する堅い支持を示してくださったことに感謝します」「台湾とチェコが協力して世界のためにさらなる貢献ができるよう期待している」と述べた。
蔡英文総統はまた、今回訪問団と台湾側で話し合われた具体的な協力計画について言及した。台湾政府銀行の拠点開設、中華航空直行便の運行など3項目の覚書が締結されたことのほか、将来、両国が水資源管理、エネルギー、国防産業といった産業面におけるさらなる協力発展に期待した。ビストルチル議長は挨拶の冒頭、「クベラ前議長は大変優秀な政治家である以上に立派な人だった。家族を愛するのみならず、自由と民主主義を守り続けた。チェコ上院はクベラ前議長が生前約束していた台湾訪問を理解していたから、今回私の訪台にも全面的に支持してくれた。クベラ前議長は偉大な民主主義者であり、今ことの時も天から私たちを見ていて、この訪問が失敗であったとは思わないだろうと思う。我々の訪問がそのほかのEU同盟国の(台湾訪問の)先駆けとなることで、我々の『台湾への遅すぎた訪問』を補いたいと願っている」と述べた。
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