「台湾の声」【抗議】李安妮:集英社よ、父は台湾人であり、中国人ではない!
日本の集英社が出版する『アジア人物史』シリーズにおいて、私の父、李登輝が「中国」の歴史上の人物として分類されていることについて深く残念に思います。
集英社は、好奇心に満ち、学習意欲の旺盛な青少年のファンを有しており、この若者たちが将来の日本社会を担っていくことは間違いありません。
だからこそ、若い読者たちに、正確な歴史知識を与えることがよりいっそう重要と考えます。
李登輝は、生まれた当時、あるいは終戦から現在にかかわらず、「中国人」に分類されるべきではありません。
現在世界が認知する「中国」とは「中華人民共和国」のことであり、李登輝は「台湾人」であるからです。
父李登輝は生前、台湾の民主化に全力を尽くしただけでなく、頭の中は台湾と日本の関係でいっぱいでした。
日本に対して深いメッセージを数多く送り、日本がアジアをリードする自信を取り戻してくれるのを期待していたのです。
そのような「李登輝」が「中国」の歴史上の人物なのでしょうか。
確かに、「台湾」や「中華民国」と、「中華人民共和国」が併記されるのは、そこにある種の特殊性が存在するからということは理解するとともに、『アジア人物史』が歴史を広めるためのシリーズであり、いわゆる学術書ではないことも理解しています。
ただ、日本は人格を尊重し、人間の尊厳を重んじ、事実から真実を追求する社会であると認識しています。
集英社は、『アジア人物史』において李登輝を「中国」の人物とすることの妥当性を再考し、より事実に沿った歴史の記述を願うとともに、『アジア人物史』が素晴らしいベストセラーになることを願っています。
最後に、台湾と日本の友好が末永く続くこと、そして、これから待ち受けるかもしれない試練に対し、共に立ち向かうことを心から祈りたいと思います。
父李登輝が愛してやまなかった「千の風になって」の歌詞にあるように、父は天から私たちを見守ってくれているだけでなく、日台両国の未来を祈ってくれていると信じています。
李登輝基金會董事長 李安妮
2023年11月2日
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台湾の声
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