【小礒明・東京都議】「尖閣で日台分断の意図感じる」
訪台の都議、卵投げつけられる 「尖閣で日台分断の意図感じる」
2012.9.17 産経新聞
中国で尖閣諸島(沖縄県石垣市)国有化に抗議する反日デモが拡大するなか、小礒明・東京都議が今月8日、台湾南部・台南市を訪問中に男に生卵をぶつけられる事件が起き、現地メディアが15日になって一斉に報じた。小礒氏は16日、産経新聞の取材に応じ、男について「中国大陸出身者ではないか」と指摘、「あえて尖閣問題と結びつけ日台を分断する意図を感じる」と、親中国の活動家による犯行の可能性を語った。
小礒氏は7〜10日、日本会議地方議連訪台団長として李登輝元総統らと面会。小礒氏によると、台南市内のホテルで8日夜、市長主催のレセプションを終え客室に戻る際、エレベーター前でいきなり背後からサングラスをかけた男に卵を投げつけられた。1、2個が肩あたりに当たり、男はそのまま逃げた。
何度も訪台している小礒氏は「外省人(中国大陸籍)では」と感じ、そうした情報も入手。男は数時間前から犯行現場にいたとみられ、小礒氏は「手際もよく一種のプロではないかと思った」と話す。市当局は小礒氏に謝罪、帰国まで厳重な警備が付いた。
小礒氏は、事件以外は尖閣問題で抗議されることは一切なかったといい、「台湾の多くの人々は尖閣問題を気にしていない。ごく一部が『台湾も怒っている』とのイメージ作りや日台関係悪化を狙ったように感じる」と話した。