【全訳】ポンペオ米国務長官「共産中国と自由世界の未来」

マイケル・ポンペオ 米国務長官 共産中国と自由世界の未来
2020年7月23日
カリフォルニア州 リチャード・ニクソン大統領図書館において

【出典】
Communist China and the Free World’s Future
MICHAEL R. POMPEO, SECRETARY OF STATE
https://www.state.gov/communist-china-and-the-free-worlds-future/

【訳文】

私はロバート・オブライエン大統領補佐官安全保障担当、クリス・レイFBI長官、バー司法長官に中国に関してスピーチを行うよう依頼した。そして今日、私は4つ目となる中国に関するスピーチを行いたいと思う。我々は非常にはっきりとした目的、本物の任務のために一連の対中演説を行ってきた。それは、この数十年間にわたって築かれた両国間の大きな不均衡と、中国共産党の覇権実現の計画という米中関係の別の側面について説明するためである。

我々の目的は、トランプ大統領の対中政策が伝えようとしている中国共産党によるアメリカ国民への脅威、そして様々な自由を守るための戦略がすでに設定されたということを明確にすることだ。オブライエン補佐官はイデオロギーについて、レイFBI長官はスパイについて、バー司法長官は経済について話をした。

そして今日、私はこれらのテーマを一つにまとめ、我々の経済、自由、さらには世界中の自由民主主義国家の将来に対して、中国の脅威がどのような意味を持つものなのか、アメリカ国民のために語ろうと思う。

来年でキッシンジャー博士の極秘訪中任務から半世紀が経ち、ニクソン大統領訪中50周年に当たる2022年も間もない。世界はあの時からまったく変わった。我々は中国と関わりを持つことにより、礼儀と協力という輝かしい約束のもとで未来を築くことができるだろうと想像していた。

だが今日、中国共産党が世界に対する約束を無視したために、我々は今日もマスクをつけてパンデミックの死者数を見守らなければならず、香港や新疆で起こっている弾圧についての報道を毎朝目にしている。我々は貿易搾取による中国の脅威的な統計数字を目にしている。それはアメリカ人の雇用を奪い、ここ南部カリフォルニアを含むアメリカ全土の経済に打撃を与えたものだ。そして我々は、中国軍が日増しに増強し、威嚇的になりつつあるのを目の当たりにしている。

アメリカ人の心に湧き上がる疑問を、ここカリフォルニアから我が家のあるカンザス、そしてさらに遠くに届くよう、繰り返し述べよう。中国と関係を樹立してから50年が経とうとしている今この時、アメリカ国民はどうすべきなのか。中国が自由と民主主義に対抗しているという国の指導者たちの意見は論理的に真実であると証明されているのか。これが中国の言うウィンウィンの状況なのか。そしてさらに、国務省の予測から見て、アメリカは安全なのか。今この時代も後の世代もアメリカが平和を保てる可能性は大きいのか。

我々は厳しい現実を認めなければならない。習近平が夢見るような中国の世紀ではなく、自由な21世紀を我々が望むのなら、中国と盲目的に関係を維持するといった古いパラダイムのままでは不可能であるという厳しい現実を認めなければならない。この現実は、これから長きにわたって我々を導く認識になるだろう。我々は中国との盲目的な関係を続けてはならず、また、回帰してはならない。

トランプ大統領が明確にしているように、アメリカの経済、さらには我々の生活様式を守るための戦略が必要である。自由世界はこの新たな暴政に勝利しなければならない。

私は今、ニクソン大統領の功績を壊そうとしているかのようだが、その前に一つはっきりと述べておきたい。ニクソン大統領は当時アメリカ国民にとって最良であると信じたことをしたのであり、おそらく正しかっただろうと思っている。彼は中国について詳しく、また冷徹な戦士であり、中国国民にとても敬服していた。それは我々もみなそうだと思っている。当時、中国は共産党の暴政によって弱体化されていたが、中国が無視できない重要な存在であることに気づいたことは、彼の特筆すべき功労である。

1967年、「フォーリンアフェアーズ」に掲載された有名な記事がある。その中でニクソン大統領は将来の戦略についてこう語っている。「長期的に見れば、我々は中国を世界の蚊帳の外に置いておくことはできない。中国が変わらなければ世界は安全たり得ない。だから、我々の狙いというのはできる限り(訳注:中国に対して)影響力を及ぼすことであり、変化を誘発することを目的とすべきである」と。「変化を誘発すること」-。これがこの記事の総体的な要点であると思う。

歴史的な北京訪問によって、ニクソン大統領は我が国の外国関係戦略の幕を開けた。彼は気高く、より自由で安全な世界を求め、中国共産党がきっとその期待に応えてくれるだろうと願った。

それから時が過ぎ、アメリカの政策決定者たちは、中国がより繁栄すれば、開放され、国内もより自由になり、国外の脅威が減少すれば中国もより友好的になるだろうとの予測を増していった。それは必然的だと思われた。だが、その不可避の時代は終わった。我々が求めてきた関係によって、ニクソン大統領が誘発させようと望んでいたような変化は中国国内には何らもたらされることはなかった。事実は、我が国やその他の自由主義国家の政策が中国の失敗した経済を復興させてあげたのに、その施しを授けた国際社会の手に中国が噛みついたことだった。

我々は中国市民に門戸を開いたが、それはただ中国共産党に自由と開かれた社会を悪用させただけだった。中国はプロパガンダの代弁者を我が国の記者会見や研究所、高校、大学、さらにはPTAの会議にまで送り込んだ。

我々は、我々の友人で、のちに偉大な民主主義を花開かせた台湾を仲間外れにした。我々は中国共産党とその政権に特別な経済優遇を与えたが、中国共産党は、西側の企業が中国に入ることを認めるかわりに、国内で起きている人権侵害については黙っていろと主張してきた。

オブライエン補佐官が先日いくつかの例を挙げて説明したが、マリオット、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空はホームページから台湾に関する情報を削除した。中国を怒らせないためである。

ここからそう遠くないハリウッドはアメリカの創造的な自由の中心であり、社会正義の権威を自任しているが、中国の機嫌を損なわないようあまり大したことでないことにも気を遣い、自己検閲を行っている。こうした中国共産党への自発的な追従は世界中で行われている。

このように自発的に忠誠を尽くすとどうなるか。ご機嫌を取ったら何か見返りを得られるのか。

これについて、私はバー司法長官の先週のスピーチから引用しよう。彼はこう言っている。「中国の指導者たちの究極の野望はアメリカと交易をすることではなく、アメリカから略奪することだ」。中国は我々の貴重な知的財産と貿易の機密情報を盗み取り、アメリカ全土で数億万もの雇用に影響をおよぼした。アメリカからサプライチェーンを吸い上げたうえに奴隷労働をくっつけた。国際貿易のために世界の重要な水域を危険にさらした。

ニクソン大統領はかつて、中国共産党に世界への門戸を開いたことによって「フランケンシュタイン」を創造してしまったと言い、恐れを感じていると述べた。善良な人々は今、なぜ自由主義国家はこうした悪さを長年許してきたのかについて話し合うべきだろう。

おそらく我々は中国の毒性の強い共産主義に対して控えめであり、冷戦に勝利したことへのおごりがあり、臆病な資本主義者であり、中国の「平和的勃興」という言葉に騙されたのかもしれない。理由がどうであれ、今日の中国はさらに国内における独裁を強め、世界のあらゆる場所に存在する自由に対して、敵意をもって攻撃を加えている。トランプ大統領は「もうたくさんだ」と言った。

私は、両陣営の多くの人々は私が今日話した事実について異議を唱えることはないと思う。だが、今にいたっても、我々が対話のための対話を維持しているだけだと主張する人々もいる。いずれにせよ、我々は言い続けてゆく。

だが、最近の会話は変わってきている。数週間前に私は楊潔篪(訳注:中国共産党中央政治局委員)と会うためにホノルルへ行った。相変わらずの内容だった。彼はたくさんしゃべったが、行いを変えようとの申し出は一切なかった。楊が約束したことというのは、これまでに中国共産党が再三約束したものと同じであり、空疎なものであった。彼は、これまでの米政権と同じように、私が彼らの要求に屈するだろうと期待していた。だが私は屈しなかったし、トランプ大統領も決して屈することはない。

オブライエン補佐官も説明したように、中国共産党政権はマルクス・レーニン主義政権であることを忘れてはならない。習近平総書記は破綻した全体主義イデオロギーの真の信奉者である。このイデオロギーこそが彼の何十年間にもわたる中国共産主義による世界覇権の意志を形作るものだ。アメリカは両国の間にある基本的な政治とイデオロギーの違いについて、中国共産党が決して無視したことなどないように、これ以上無視してはならないのだ。

米下院情報特別委員会での経験と、CIA長官としての経験、そして現在の2年以上にわたる国務長官としての経験により、私はこの核心的な認識をもつに至った。真に共産中国を変える唯一の方法は、中国の指導者たちの言う言葉ではなく、そのふるまいに基づいて行動することである。アメリカの政策がこの結論に呼応していることが見て分かるだろう。

レーガン大統領はかつて「信頼し、確かめよ」という基本に基づいてソ連と対峙したと言った。今それを中国共産党について言うなら、我々は信頼せずに確かめなければならないということだ。

我々世界の自由を愛する国々は、ニクソン大統領が願ったように、中国を変えるために導かなければならない。中国の行動が我々の国民と繁栄を脅かしている時、我々はより創造的かつ積極的な方法で中国を変えるために導かなければならない。中国と貿易を行うということは、ほかの普通の法治国家と貿易をすることとは違うということを我々は知っている。

中国政府は国際条約を単なる国際社会の意見のように扱って公然と侵害し、条約を単なる意見や地球支配の手段のように扱っている。だが、平等な条件を主張するために、我々の貿易担当者は第一段階貿易協定を確保した。これで我々は中国の知的財産窃取とアメリカの労働者への損害について中国が考慮しなければならないように仕向けた。

また、我々は中国共産党が背後にある会社とビジネスを行うことは、カナダの会社とビジネスを行うのとは訳が違うということも知っている。彼らは社外取締役に回答しないし、そうした会社の多くが国営企業であるため利益を追求する必要もない。そのよい例がファーウェイだ。我々はファーウェイがただ友人同士の通話サービスを提供する罪のない電話通信会社であるかのように扱うのをやめた。ファーウェイを国家安全に対する本物の脅威であると指摘し、それに応じた行動を取っている。

我々はまた、我が国の会社が中国に投資すれば、それが故意であろうとなかろうと、共産党によるおぞましい人権侵害に加担することになるかもしれないと知っている。財務省は世界中の人々にとって最も基本的な権利を侵害している中国の指導者と法人に対し、制裁を加え、ブラックリストに記載した。何人かのスパイは、彼らのサプライチェーンが中国でどのように機能しているかを我が国の会社のCEOに確かめさせる顧問として働いていた。

また、我々は中国人学生と中国人雇用者が、知識や少しの金儲けを求めてここへやって来た一般的な学生や労働者ばかりではないことを知っている。彼らの多くが我々の知的財産を盗み、彼らの国へ持ち帰るという目的のためにここへ来ている。司法省やその他の情報機関は彼らの犯罪を精力的に追及し、罰している。

中国人民解放軍が一般的な軍隊ではないことも我々は知っている。その目的は中国共産党エリートの絶対的な規則を維持し、中華帝国を拡大することであり、中国国民を守ることではない。そこで我が国の国防総省は東シナ海と南シナ海、台湾海峡における航行の自由の行使を強化した。さらに中国が最後の開拓地を侵略するのを抑止するために宇宙軍を創設した。そして国務省は、トランプ大統領が目指す公正と互恵主義の目的を推進し、過去数十年にわたる不均衡を正すために中国との交渉について新しい政策を構築した。

つい今週、我々はスパイ活動と知的財産窃取の拠点であるとの理由によりヒューストンの中国領事館の閉鎖を発表した。2週間前には、南シナ海における国際法を尊重して、この8年間やられ放題だった状況を逆転させた。我々は中国に対し、現代の戦略的事実に即した核能力に準じるよう求めた。そして国務省はあらゆる段階において公正と互恵主義を求めるために世界の中国の相手国と協力関係を結んだ。

だが、ただ強硬にすればいいわけではなく、それでは我々が願っているような結果にはならない。我々は、中国共産党と全く異なる自由を愛する活力に満ちた中国国民と協力し、彼らに力を与えなければならない。これは個人外交から始まる。私は至る所で素晴らしい才能をもつ勤勉な中国人の男女に出会ってきた。

私は新疆ウイグル自治区の強制収容所から逃れてきたウイグル人とカザフスタン人と会った。香港の民主化運動のリーダーたちと話し、ゼン司教(陳日君・元カトリック香港司教)やジミー・ライ(アップルデイリー創刊者)とも話をした。2日前にはロンドンで香港の自由運動家、ネイサン・ロウ(羅冠聡)と会った。

それから先月には私の執務室で天安門事件を生き延びた人々から話を聞いた。そのうちの一人が今日ここに来ている。王丹は中国国民の自由のために戦い続けた主要な学生であった。王さん、皆さんに分かるように立っていただけますか。それから今日ここに、中国民主主義運動の父である魏京生が私たちとともにいる。彼はその主張のために中国の強制労働キャンプで何十年も過ごした。魏さん、どうぞお立ちください。

私が若かったころの冷戦時代、私は軍に所属していた。そこで学んだことは、共産主義者は嘘ばかりつくということだ。最大の嘘は何かといえば、監視され抑圧され、発言することを恐れている14億の人々のために自分たちが発言していると思っていることだ。対照的なことは、中国共産党は中国国民の正直な意見をどんな敵よりも恐れており、自分たちの失いつつある権力を守ることに―正当な理由がないにせよ―必死であることだ。

中国国内の人々については言うまでもないが、もしも我々が武漢の医師たちの声を聞くことができていたなら、そして彼らが新型コロナウィルスのアウトブレークを警告することが許されていたなら、この世界の状況はどれだけましなものになっていたか、考えてほしい。

あまりにも長きにわたって、我々の指導者たちは勇気ある中国の反体制派の人々の言葉を無視し、軽んじてきた。彼らは、我々が今向き合っているこの政権の本性がどんなものであるかを、ずっと警告してきた。そして、我々はこれ以上無視してはならない。彼らもまた同じく、我々が前と同じ状況には戻れないということを知っているのだ。

だが中国共産党の行いを変えるという任務は中国国民が自分たちだけの力で行うべきことではない。自由主義国家は自由を守るために行動を起こさなくてはならない。これはたやすいことではない。しかし我々は必ずやり遂げられると信じている。なぜなら、かつてそれをやり遂げたことがあるからだ。どういう展開になるかを我々は知っている。必ずやり遂げられると信じている。なぜなら中国共産党はソ連がかつて犯したのと同じ間違いを繰り返しているからだ。潜在的な同盟国を遠ざけ、国内外でその信用を落とし、財産権と自明の法律を拒否している。

私は信じている。なぜなら他の諸国もアメリカと同じく、もう過去には戻れないこと、これまでのやり方には戻れないことに気がついているからだ。私はブリュッセル、シドニー、ハノイからこうした考えを聞かされた。そして何よりも、自由そのものに甘い魅力がある。だから、我々はこの自由を守ることができると信じている。香港人を見てほしい。中国共産党があの誇り高き都市に対する権力を強めたために、彼らは海外移住を求めている。彼らはアメリカの国旗を振っているのだ。

もちろん異なる点はある。ソ連とは違って中国は世界経済に深く関わっている。だが、我々が彼らに依存するよりも、中国政府の方が我々に依存している。私は、我々が必然的な変えようのない時代に生きているという概念を拒絶する。あたかも中国共産党が未来の覇権を握るなどと定められているかのような概念の罠を拒絶する。

アメリカが衰退したからと言って、我々の行動が失敗すると運命づけられたわけではない。私が今年初めにミュンヘンで言ったように、自由な世界はまだ勝利しているのである。我々に必要なことは、そのことを信じて、知って、誇りに思うことである。

世界中の人々は今もまだ開かれた社会に来たがっている。学問や就労のため、家族との生活を築くためにここへ来る。彼らは中国で諦めることに甘んじない。今がその時だ。私は今日ここに来られてうれしい。パーフェクトなタイミングだ。今こそ自由諸国が行動を起こす時だ。

すべての国が中国に対して同じ方法で対応するわけではなく、またそうすべきでもない。各国は自国の主権や経済的繁栄、理想をどのようにして中国共産党の触手から守るのか理解しなければならない。だが、私はすべての国のすべての指導者に、アメリカがやったようなやり方で始めるように呼びかけている。シンプルに互恵と透明性と説明責任を中国共産党に求めるというものだ。

中国共産党は我々とはまったく異質の統治者集団である。そしてこの単純かつ強力な基準によって、大きな成果を達成できるだろう。これまであまりにも長きにわたって、我々は中国共産党と契約を結んできたが、それはもう終わりだ。自由諸国は方向を定めなければならない。我々は同じ原則にのっとって機能しなければならない。中国共産党の交渉や甘言によって崩れることのない基本的な基準を定めなければならない。

アメリカが各国にクリーンな国家になって、中国共産党に国民の個人情報をわたさずに済むよう促している時、アメリカは南シナ海における中国の違法な主張を否定した。我々は設定した基準に沿ってこうした行動を取っている。難しいことは確かだ。小さな国にとっては難しいことである。自国が標的になるのを恐れている。ただ単純に対抗する力がないという理由によって、今のところ我々と同じ側に立つ勇気がない国もある。

我々にはNATO同盟があるが、その中には、香港がサポートを必要としていた時、中国政府によって中国市場を遮断されることを恐れて、香港のために立ち上がろうとしない国があった。歴史上の失敗につながるこうした臆病な行動を我々は繰り返してはならない。これまで犯してきた間違いを繰り返してはならないのだ。中国に対抗するにはヨーロッパ、アフリカ、南アフリカ、そしてとくにインド太平洋地域の民主主義国家の努力と力が必要なのだ。

そして今我々が行動しなければ、中国共産党は最終的に、我々の自由を侵害し、我々の社会が苦労して築き上げたルールに基づく秩序を破壊するだろう。もし今跪いてしまえば、我々の子供のそのまた子供の世代は中国共産党のなすがままにされてしまう。

だが、我々がそれを許さないかぎり、習総書記が中国の内と外において永遠に暴政を振るうことは運命で定められてはいない。これは封じ込めではない。そういうふうに考えてはならない。これは我々がかつて直面したことのない複雑で新しい脅威なのだ。ソビエト連邦は自由社会から締め出されていたが、中国共産党はすでに我々の境界線の内側にいる。

だから、この挑戦に対して、我々だけでは立ち向かえないのだ。ヨーロッパ連邦、NATO、G7諸国、G20諸国の経済、外交、軍事の力を結集し、そして大きな勇気をもってはっきりと指揮すれば、この脅威を迎え撃つに足る。

そろそろ価値観の似た国同士で新しいグループを形成し、民主主義国家による新しい同盟を築く時かもしれない。我々には手立てがあり、必ず達成できる。今我らに必要なものは意志である。「心は勇んでも肉体が弱ると何もできない」のか?と聖書を引用して問う。

自由世界が変わらないのなら、中国共産党は必ずや我々を変えるだろう。そうすればもうかつての習慣に戻ることはできない。なぜなら彼らにとってそうした方が心地がよいし、都合がよいからだ。中国共産党から我々の自由を守ることはこの我らの時代の責務であり、アメリカはこの責務を率いるのに最も適した立場にある。なぜなら我々の建国の理念がその機会を我らに与えているからだ。

先週フィラデルフィアで、独立記念館の前に立ち、独立記念館を見つめながら説明したように、我々の国家は全人類が誰にも渡すことのできない確かな権利をもつという前提のうえに建設されたのだ。そして、それらの権利を守るのが我が政府の仕事である。単純で、強力な真実である。この建設の理念によって、我々は中国国内の人々を含めた世界中の人々にとっての自由の道しるべになったのだ。

実際には、リチャード・ニクソンが1967年に「中国が変わらなければ世界は安全たり得ない」と書いたことは正しかった。今、この彼の言葉を心に留めるかどうかは我々次第である。

今日、危険ははっきりしている。
そして今日、覚醒が起こりはじめている。
今日、自由世界は呼応しなければならない。
我々は過去には決して戻れないのである。
皆さん一人一人に神の祝福がありますように。
中国の人々に神の祝福がありますように。
そしてアメリカ合衆国の国民に神の祝福がありますように。
ありがとう。


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