2009.6.12
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「台湾の声」
馬英九総統(大統領)は6月10日、与党・中国国民党の党主席(党首)選挙に
立候補することを正式に表明した。現職の呉伯雄主席は、次期党主席選挙に出馬
しないことを表明し、馬総統の党主席兼任に道を譲った。これで、今後馬総統が
政府と党を握ることが確実となり、強大な権力を手に入れた馬総統が立法(国会
)に対しても強い影響力を発揮すると見られる。
このほか、馬総統は6月9日に、「正体漢字は中華文化の特色を象徴するもの
であり、今後両岸がこの方面でコンセンサスが得られるよう、『識正書簡』(正
体漢字を知ったうえで、簡体漢字で書く)の方向で進めていく」と発言し、物議
を醸した。
台湾では正体漢字(旧字体)を用いているが、中華人民共和国(中国)では文
盲を解決するためなどで漢字を簡略化した簡体漢字(略字体)を使っている。馬
総統は、活字印刷品についてはできるだけ正体漢字を使い、書くときは簡体漢字
でよいとし、中国も正体漢字を復活させるべきだと中国側に呼びかける主旨だっ
たようだが、台湾で簡体漢字を奨励することは中国と「文化的統一」を進めるも
のだとして、野党・民主進歩党(民進党)や台湾団結連盟(台連)から強い批判
が出た。
また、これとタイミングを同じくして、教育部で台湾母語(台湾各民族の言語
)のカリキュラムが、台湾語(ホーロー語)について学習目標のレベルを大きく
下げることが決められたほか、台湾母語を選択科目にする動きがあるなど、台湾
の言語の独自性、多元性を否定する中国化への逆流の動きが懸念されている。