【ニュース】馬英九総統「統一の選択肢は排除しない」
2009.6.18
台湾の声
馬英九総統(大統領)は先日、雑誌のインタビュー取材を受けた際、台湾と中
国(中華人民共和国)の統一について言及した。
馬総統は、公約としている「不統、不独、不武」(統一せず、独立せず、武力
行使せず)の「不統」について、「統一という選択肢を排除するものではない」
と述べ、今後の台中両岸統一に含みを持たせた。
馬総統は一方で8年間の任期中には統一問題を話し合う意思がないことを強調
したが、「統一しない」から「統一という選択肢を排除しない」へと解釈が変わ
ったことから、馬総統が「最終的統一」を目指しているのではないかという台湾
人の懸念がますます現実を帯びてきた格好となった。
また、馬総統は「不独」について、「世界中で2回も独立宣言する国はなく、
我々は1912年にすでに主権独立国となっている」と述べ、シナ大陸における中華
民国の建国を指して、「中華民国の主権と台湾の尊厳を守る」と強調した。
野党からは、台湾人アイデンティティーが中国人アイデンティティーを大きく
上回っている台湾の民意を完全に無視するものだとして、馬総統の発言を非難し
た。