【ニュース】馬英九総統、世論調査で民進党候補に敗北
「台湾の声」
本日で就任2周年を迎える馬英九総統(大統領)に対する世論調査を台湾紙
「聯合報」が行ったところ、馬総統の支持率(満足度)は、「満足」が27%、「
不満」が53%となり、不満が満足を大きく上回った。
また、2012年の総統選挙の投票意向について、民進党の蔡英文主席と蘇貞昌・
元行政院長(元首相)が馬総統と対戦した場合、前者は馬英九33%−蔡英文33%
で五分五分、後者は馬英九29%−蘇貞昌38%で、蘇貞昌氏が馬総統に圧勝すると
いう結果が出た。
さらに、2年前の総統選挙で馬英九に投票した回答者のうち、馬総統の再選を
望むのがわずか5割しかなく、2割あまりが次は民進党候補に入れるとし、さら
に馬総統に「不満」と答えた半数は次は民進党候補に投票する考えであることが
わかった。このように、馬総統の2012年の再選はもやは難しい状況となっている
ことが明らかになった。
同調査は、比較的国民党に近い「聯合報」が行ったものであり、以前の調査が
国民党に甘い結果が出ることが多かったことを考えると、いかに台湾国民の世論
が馬総統に不信感を抱いているかがわかる。また、同紙がこのような世論調査の
結果を発表したことは、国民党内ですでにポスト馬英九をめぐる権力争いが起こ
っている可能性もある。