2010年10月から羽田―台北・松山空港間の定期チャーター便が開設

本誌でも羽田―松山便のことは何度かお伝えしてきたが、報道によると、「台湾の航空
当局は、羽田空港の拡張工事が終わる10 年10 月をめどに羽田―台北・松山空港間の定期
チャーター便を開設する方針を固めた」(朝日新聞)という。

 これは、1月20日に台湾の欧鴻錬外交部長(外相に相当)が本年を「台日特別パートナ
ー関係促進年」と宣言、経済貿易、文化、青少年、観光、対話の5つのテーマを実行する
と表明した中にもすでに入っていた。

 5つの具体的な中身はというと、1、日本との「台日青年ワーキングホリデー」協定の
締結、2、台北松山空港−東京羽田空港の新航路開設、3、北海道・札幌市に弁事処(領
事館に相当)の設置、4、故宮博物院展覧会の開催、5、太陽電池分野での台日企業協力
の推進だ。

 羽田―松山便の新航路開設は、馬英九総統が総統選公約に掲げ、就任後も強く日本に働
きかけた経緯があるとのことだが、すでに許世楷・前台北駐日経済文化代表処代表時代に
手がけていたもので、その方向が固まったところで馬総統が後押しした格好だ。

 トンビに油揚げの観もなくはないが、いずれにしても、羽田―松山便が実現するとなれ
ば、台北市内に着くことになるので日本人にとっては有難い措置であり、台湾にとっても
羽田から都心までの時間が半分になり、双方にとって有益な措置だ。歓迎したい。

 成田空港─桃園国際空港便が残るのかどうかは定かではないが、成田からも台湾にいけ
るのなら、それに越したことはない。                  (編集部)


羽田−台北、定期チャーター便開設へ
【2月14日 朝日新聞】

【台北=野嶋剛】台湾の航空当局は、羽田空港の拡張工事が終わる10 年10 月をめどに羽
田―台北・松山空港間の定期チャーター便を開設する方針を固めた。実現すれば羽田発着
のアジア向け定期チャーター便はソウル、上海、香港に次ぐ4路線目になる。

 来週東京で行う日台航空当局の非公式会合で詰めの協議を行う。日本航空と全日空、台
湾側の中華航空とエバー航空が参入する見通しで、各社1日1往復ずつを軸に調整を進め
る。

 現在、成田と台湾・桃園国際空港との間では週に100 便前後が往来する。桃園国際空港
から台北市内までは車で1時間〜1時間半かかるが、松山空港なら10分程度の近さだ。台
湾側では「ドル箱路線になるのは確実」(台湾の航空会社)と期待されている。

 台湾の馬英九総統は08年の総統選公約に羽田―松山便の実現を掲げ、就任後も強力に日
本に働きかけた経緯がある。現在の良好な中台関係から、中国が反発する可能性は低いと
みられている。


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