外交部が2009年「台日特別パートナー関係促進年」を宣言

台湾の外交部の欧鴻錬外交部長(外相に相当)は1月20日、本年を「台日特別パートナ
ー関係促進年」と宣言し、経済貿易、文化、青少年、観光、対話の5つのテーマを実行す
ると表明した。

 具体的には、日本との「台日青年ワーキングホリデー」協定の締結、台北松山空港−東
京羽田空港の新航路開設、北海道・札幌市に弁事処(領事館に相当)の設置、故宮博物院
展覧会の開催、太陽電池分野での台日企業協力の推進であり、「スローガンではなく、政
府は高い行動力と実行力をもってこれらの政策を推進していく」と強調している。

 先の彭栄次氏の亜東関係協会会長就任も、今回の「台日特別パートナー関係促進年」宣
言も、馬英九総統の対日関係重視の現われであり、日本政府の協力の下、着実に実行され
ることを望みたい。
                                    (編集部)


外交部が2009年「台日特別パートナー関係促進年」を宣言
【1月20日 台湾週報】

 欧鴻錬・外交部長は1月20日、記者会見を開き、2009年を「台湾・日本特別パートナー
関係促進年」と定め、台日青年ワーキングホリデー、台北松山空港−東京羽田空港の新航
路開設などを含む、経済貿易、文化、青少年、観光、対話の5つのテーマを主軸に交流強
化を推進する方針を発表した。

 このなかで欧部長は、台日両国の青年が長く相手の国に滞在して仕事や旅行を通じて互
いの文化を体験できるよう、外交部が日本と「台日ワーキングホリデー」協定の締結を推
進する考えを述べた。

 観光交流の方面について欧部長は、羽田空港の第4滑走路が完成する2010年に新しい航
路を開設したいとして、今後台北松山空港と東京羽田空港を結ぶチャーター便および定期
便の開設を積極的に推進する考えを表明した。

 また、北海道の札幌に弁事処(領事館に相当)を設置する計画について、欧部長は、
「近年、北海道の札幌を観光する台湾人旅行客が年間27〜28万人に達するため、外交部は
札幌に弁事処を開設することを決定し、行政院も台湾の人々のためにより多くのサービス
を提供する必要があると認識し、賛意を示した。但し、外交部は予算や人員の配置など全
体的な考慮が必要なことから、外交部は引き続き検討中である」と説明した。

 このほか、欧部長は故宮博物院の文物の日本での展覧会開催を積極的に推進すると表明
した。一方で、欧部長は「先に解決しなければならない条件として、日本の国会で故宮展
示物を安全的に台湾に返却する特別保障法を通過する必要がある」と指摘し、引き続き日
本と協議を続けて行く考えを示した。

 経済貿易関係について、欧部長は「台日経済貿易会議と東亜経済会議の対話チャンネル
を通じて、お互いの経済貿易政策を調整したい」と述べ、特に太陽電池の分野で台日企業
協力を推進することに期待を示した。


 わが国と日本の特別パートナー関係を深化させ、関連する政策を実現させるために、わ
が国政府は2009年を「台日特別パートナー関係促進年」と定め、今年度内に台日間の経済
貿易、文化、青少年、観光、対話の5つの方面で協力と交流を全面的に推進する。

 台日双方においては、歴史、文化、経済、安全保障等の各方面でいずれも深い特別パー
トナー関係があり、両国の深厚な民間交流の基盤が確立されているだけにとどまらず、双
方の経済貿易、政治における緊密な相互協力の原動力となっている。このような緊密な特
別パートナー関係を維持するために、わが国は日本と全面的な往来交流を展開することを
願い、今年を「台日特別パートナー関係促進年」と宣言し、わが国政府の台日関係を重視
する決意と姿勢を示すものである。

 「台日特別パートナー関係促進年」はスローガンではなく、政府は高い行動力と実行力
をもってこれらの政策を推進していく。政府は、これらを通じて日本との全面的な往来交
流を展開することを願うと同時に、両国の相互理解を増進し、より一層全方位的な台日特
別パートナー関係の目標を強化、達成できることを望んでいる。

                            【外交部 2009年1月20日】



投稿日

カテゴリー:

投稿者: