200名が集って盛大に「日台共栄の夕べ」を開催

200名が集って盛大に「日台共栄の夕べ」を開催
本日付のメールマガジン「台湾の声」の報道「【速報】平成20年日台共栄の夕べ」に加
筆してお伝えします。最後に、昨日の「プログラム」を掲載します。    (編集部)


【速報】平成20年日台共栄の夕べ

 天皇誕生日(祝日)の23日、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で、本会主催の「平
成20年 日台共栄の夕べ」が開催された。

 約200名が参加した。第一部は、文春新書から出した『新脱亜論』が店頭で売り切れ続
出の、渡辺利夫(わたなべ・としお)拓殖大学学長が「いまなぜ脱亜論か」という題で講
演した。講演のあと、若い世代を含む4名から質問があり、渡辺講師は丁寧に答えた。主
な内容は次の通り。

 冷戦の終結によって、中国の軍拡、北朝鮮の核、ロシアの専制主義への回帰など、世界
の緊張は高まっている。韓国や中国では反日が制度化の域に達した。現在、日本は、韓国、
中国、ロシアといった近代そのものの国々の中で唯一のポストモダンの国である。

 国家概念の再生が必要だ。新戦略のポイントとなるのは、(1)(中国)大陸関与は大
きなリスク。(2)海洋国家同盟。同盟は二国同盟でなければ意味がなくなる。日米同盟
は、互いに猜疑の目を向けると壊れてしまう脆弱性をはらんでいる。日本が自国に、集団
的自衛権を認めていないのは、法理的解釈ではなく、政策的解釈であるが、これではアメ
リカに猜疑心をもたせてしまう。オバマは、ライスが触れていた、六カ国会議の安全保障
会議化を考えているようだが、日米同盟は堅持しなければならない。

 集団的自衛権を行使できるという解釈に変更する必要がある。さもなければ、日本人の
若者が感じている屈辱がもっと、極端な方向へスイングする可能性がある。東アジア共同
体は、日米を離間させるために中国が仕掛けているが、日米同盟を捨てて、中国と関わる
のは危険である。

 引き続き、ドキュメンタリー映画『逍遥日記』ダイジェスト版の上映と、酒井充子(さ
かい・あつこ)監督の講話があった。酒井監督が紹介する台湾の日本語世代の老人の言葉
は胸を打つものがあった。第二部の来賓挨拶で「WiLL」の花田紀凱(はなだ・かずよ
し)編集長が、この話をぜひ出版したい、と語ったほどだ。また、外登証国籍記載修正の
署名活動も行われた。

 第二部は、大忘年会。開会挨拶に立った黄文雄・同会常務理事は、台湾から昨日戻った
ばかりだが、台湾で天皇誕生日祝賀レセプションに参加した。齋藤正樹大使(交流協会台
北事務所代表)について、「国を思う大使」と賞賛した。台湾では、第二革命が進行中で、
台湾人と中国人は、異民族どころか、異星人同士のスターウォーズである。馬英九は、
「反日派というのは誤解」というが、尖閣問題、立法院の従軍慰安婦決議はどう説明する
のか、と疑問を提起した。

 来賓トップに、台北駐日経済文化代表処の馮寄台代表(大使)が登壇した。所々通訳の
助けを借りながらも、発音の美しい日本語で挨拶を行った。「馬総統は日本のことを私の
口から聞きたがっている」と語る馮代表は「日台は大切な関係。尖閣は難しい問題で、馬
総統も答えがない」、「私がここに来ているのが馬総統の日本重視の表れ」「王金平院長、
江丙坤会長、呉伯雄主席の来日は全て馬総統の指示」と、馬総統の日本重視を力説した。

 また、馮代表就任の時に、新聞報道で、「外省人」と報道されたことについて、「これ
が私たちの重荷」として、台湾の立場に立っていることを暗示した。「馬政権は就任して
6ヶ月にすぎない。もう少し時間が欲しい」と語った。

 また、李登輝元総統の儀典長を務めたことや、代表就任に当たっての、李登輝元総統と
の会見のエピソードで、李登輝元総統との良好な関係をアピールした。「会見が終わる時、
李登輝元総統は私のことを励ましてくれた。だから皆さんも励ましてください」と話し、
最後に「来年はもっと上手な日本語で話します」と参加者は拍手で応じた。

 次に挨拶に立った花田紀凱「WiLL」編集長は映画「逍遥日記」ダイジェスト版を見
て泣けたと吐露し、烏山頭ダムを造った八田與一を描いた古川勝三氏の名著『台湾を愛し
た日本人』を自社から出版することも紹介した。ジャーナリストの花岡信昭氏は、馬英九
氏が台北市長だった時に、日本からの訪問団の一員として話を聞いたが、途中から話が反
日一辺倒になったので、みんな話を聞かずに食事を取りに行った、というエピソードを披
露した。

 馬英九氏の対日姿勢が取り沙汰される来賓挨拶となったが、馮寄台代表が登壇時に、日
本の国旗に深く一礼した姿を見ると、馬英九政権が、李登輝元総統との関係、日本との関
係にも、一定の注意を払っていると思わせる。

 引き続き、『李登輝の実践哲学』を出版した、井尻秀憲(いじり・ひでのり)東京外国
語大学教授が乾杯の音頭をとって、懇親の時間がスタートした。

 なお、会場には、小磯明・東京都議会自民党日台友好議員連盟幹事長、吉田康一郎・都
議(民主党)、朱文清・台北駐日経済文化代表処広報部長、古田島洋介・日台交流教育会
会長、酒井麻雄・日華親善協会全国連合会副会長、まどか出版・浜井達男代表取締役など
の姿も見え、それぞれにこの1年を締めくくるにふさわしいスピーチをいただいた。

 続いて本会支部の紹介があり、千葉、新潟、神奈川、愛知、岐阜、滋賀、福井の各支部
が登壇、川村純彦・千葉県支部長が代表して挨拶した。

 また、野口毅(のぐち・たけし)高座日台交流の会名誉会長が本日が天皇誕生日という
ことで、75年前の昭和8年、今上陛下ご生誕を記念して歌われた歌を披露した。

 最後に、恒例のお楽しみ抽選会が行われた。今年は例年のチャイナエアライン(エアー
チケット)、池栄青果(茶器と白柚)、劉の店(鉄道弁当)、台湾観光協会(茶器とカレ
ンダー)に加え、台北駐日経済文化代表処(ビデオカメラ)、ダイナスティホリデイ(ホ
テル宿泊券)からも賞品が届けられ、大忘年会は大いに盛り上がった。


日本李登輝友の会「平成20年 日台共栄の夕べ」プログラム

■第1部 講演 午後2時30分〜4時30分
        【司会 澁谷陽子・李登輝学校日本校友会会員】

 開会挨拶  石井公一郎・副会長
 講  演  渡辺利夫先生「いまなぜ脱亜論か」
 上  映  映画「逍遥日記」ダイジェスト版
 講  話  酒井充子・映画監督
 閉会挨拶  小田村四郎・会長

 渡辺利夫先生 プロフィール
 昭和14年(1939年)、山梨県甲府市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。同大学大学院
 博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て平成12年(2000年)
 4月、拓殖大学教授・国際開発学部(現・国際学部)長。同17年4月、学長に就任。現在、
 拓殖大学学長、東京工業大学名誉教授。主な著書に『開発経済学入門』(東洋経済新報
 社)、『私のなかのアジア』(中央公論新社)、『新脱亜論』(文春新書)など多数。
 共著に『「台湾問題」の先にある日本の危機―緊急提言田中真紀子外相に捧ぐ』(ビジ
 ネス社)、『中国は歴史に復讐される』(育鵬社)など。

■第2部 大忘年会 午後5時〜7時
     【司会 天目石要一郎・武蔵村山市議会議員】

 開会挨拶  黄  文雄・常務理事
 来賓挨拶  馮  寄台・台北駐日経済文化代表処代表
       花田 紀凱・「WiLL」編集長
       花岡 信昭・ジャーナリスト
 祝電披露
 乾  杯  井尻 秀憲・東京外国語大学教授

 各界スピーチ、支部紹介、お楽しみ抽選会

 閉会挨拶  林  建良・常務理事

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