黄胤毓監督の映画「緑の牢獄」が4月3日よりポレポレ東中野で

 熱帯林に囲まれ「秘境」と呼ばれる西表島。島には人知れず眠る巨大な「炭鉱」があった。廃坑を無秩序に覆う緑、そこを住処とするイノシシの群れ、そして廃坑を見つめる90歳の老女──橋間良子。10歳で父に台湾から連れられ、人生のほとんどをこの島で過ごした彼女は、たった一人で誰もいない家を守る。

 眠れない夜には、島を出て音信不通となった子ども、炭鉱の暗い過去、父への問いかけ──忘れたくても捨てられない記憶たちが彼女を襲う。

 希望、怒り、不安、そして後悔──彼女が人生最期に放つ静かな輝きが、この一作に凝縮される。

 沖縄を拠点として活動する黄胤毓(こう・いんいく)監督が7年間の歳月を費やした渾身の一作『緑の牢獄』。本作は企画段階で既にベルリン国際映画祭、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭の企画部門に入選。前作『海の彼方』に続き、植民地時代の台湾から八重山諸島に移住した“越境者”たちとその現在を横断的に描く「狂山之海」シリーズの第2弾。

◆映画『緑の牢獄』公式サイト https://green-jail.com/

・ポレポレ東中野  上映 4月3日(土)10:00〜11:50*上映後に黄インイク監督、中谷駿吾(撮影)による舞台挨拶あり(登壇者は予定)

──────────────────────────────────────※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: