高雄県美濃鎮と交流を続ける岐阜・大垣市の「美濃鎮研究会」

研究会づくりのきっかけは李登輝元総統の来日歓迎準備

 旧国名「美濃」の岐阜県と台湾・高雄県美濃鎮は地名が同じことから、3年前の平成18
年11月8日に岐阜県の観光関係者が高雄県庁や同県美濃鎮(町)役場などを訪れ、双方の観
光や文化交流などについて意見交換、そこから交流が始まっている。

 その後、今年6月初旬に予定されていた李登輝元総統の来日歓迎準備をきっかけに、大
垣市の有志が「美濃鎮研究会」を立ち上げて台湾との交流の可能性を探り始め、今年8月
に高雄県美濃鎮を訪問してきたという。

 本会岐阜李登輝友の会の村上俊英支部長からの報告によれば、訪問した方から送ってい
ただいた『美濃鎮交流視察の報告書』は、「文化都市大垣市の訪問団に相応しく、内容の
濃い交流をされてきたように見受けられます」とあり、8月26日には李登輝元総統事務所
も訪問し、再度、正式に招聘状を届けられたという。

 村上支部長からは、この「美濃鎮研究会」の訪問について岐阜新聞が取り上げているこ
ともご教示いただいた。下記にご紹介するとともに、交流がますます繁くなり、姉妹都市
や友好交流都市となるよう切に願いたい。

 なお、日台の姉妹都市については、本会ホームページで紹介しているのでご参照いただ
きたい。

 ちなみに、日台の姉妹都市や友好交流都市は本年1月、日光市と台南市の観光に特化し
た「観光友好都市」締結で16自治体となっている。            (編集部)

■姉妹都市交流
 http://www.ritouki.jp/sister-city.html


現地も交流実現に期待
大垣市有志、台湾の美濃鎮を訪問
【10月16日 岐阜新聞「濃飛抄」】
http://www.gifu-np.co.jp/column/nouhi/

 近い将来の交流に向け、台湾の美濃鎮を訪れた大垣市有志の「美濃鎮研究会」が、現地
の熱い期待の声を持ち帰った。両地域には景観や地場産業などで共通性があり、芸術、有
機農業、教育、文化財の保護活動など幅広い交流を望んでいた。近く報告書を作り、関心
の高まりを図る。

 一行は、巨大台風8号襲来後の8月末に訪れた。高雄市の北東にある美濃鎮は農産物が
壊滅。事後の対応で慌ただしいにもかかわらず市長、愛郷協進会、農業や教育の関係者な
ど多数に歓迎された。

 美濃鎮は過去10年間に4度、岐阜県へ訪問団を派遣して美濃地域との交流を模索してい
る。新しい情報も加えて交流の中身を具体化させていた。会談で発言があった、国際的視
野を養うための高校生交流や、Uターンした若者が取り組む有機農法の研究には、強い関
心がうかがえた。

 地域の共通性とは、北を中心に三方向に山が連なり、南に平野が開ける地勢。小規模だ
が傘や陶器の製造地として有名。岐阜にギフチョウ、美濃鎮にキチョウの生息地がある。

 ほか、大垣市は江戸時代から戸田藩の文教政策により好学的な気風があり、明治から昭
和前期にかけて学者、官吏を多く排出。「博士のまち」と市史に残る。美濃鎮も台湾で唯
一「博士のまち」といわれ、教育を重視し多くの地域リーダーを生んだ客家(はっか)と
呼ばれる人たちの故郷が、ここにある。

 短期間だが、精力的な視察と懇談だった。高雄県の中でも美濃鎮は、過疎地域と位置づ
けられている。観光資源も未成熟だったが、その分ゆったりとした時間の流れに浸ったと
いう。台湾で「訪れたいまち」の一番に挙がる理由が、そこにあるようだ。

 「ひょっとして心の一部で失ってしまっていることが、ここにあるかもしれない」と感
じた。長年、大垣市で議論を繰り返す「魅力的なまちづくり」に有効な一手がつかめるか
も─と交流実現への心が熱くなった。

                            (西濃支社長・松波悦雄)


大垣の有志、台湾との交流探る研究会
今月末「美濃鎮」訪問へ
【8月7日 岐阜新聞「「濃飛抄」】
http://www.gifu-np.co.jp/column/nouhi/nh20090807.shtml

 大垣市の有志が「美濃鎮研究会」を立ち上げ、台湾との交流の可能性を探り始めた。ま
ちづくりに役立て、観光客の誘致にも期待をかけている。

 美濃鎮は高雄市の北東にあり、車で40分ほどの所。人口約5万人で、米どころとして有
名だ。ほか特産品はタバコ、マンゴー、手すき紙などがある。台湾国民は「一番住んでみ
たいまち、訪れたいまち」に選んでいる。

 日清戦争後、台湾では大垣市の明治時代の先人が、台南県の知事を務めたり、長年にわ
たって土木工事を進めている。後年、その功績をたたえて、まちの名にしたといわれる。

 有志の研究会づくりのきっかけは、今年6月に「奥の細道結びの地」探訪を計画した政
治家・農業経済学者の李登輝夫妻を歓迎する準備の中にあった。李氏の体調不良で旅は中
止されたが、準備会のメンバーには台湾とかかわりを持つ人の多いことが分かった。

 電子部品や繊維製品製造会社が現地に協力工場を持っていたり、戦前の医科大を卒業、
または小中学校に在籍して、今日も交流を続ける友人がいる経営者もあった。

 加えて、台湾からの訪日観光客は近年、増加傾向にあることに注目し、大垣市の新しい
交流先としての可能性調査に乗り出すことにした。

 台湾からの旅行者は5年前に100万人を突破して、いまや年間140万人に迫る。人気の企
画の中には「俳句ツアー」というものもある。訪問先は東北地方の奥の細道ルートが主力
だ。

 この企画に大垣ルートを組み込めないか、また台湾の高校が修学旅行で東海地方を訪れ
るが、大垣市の高校との交流はできないか─など、仕掛けのアイデアも出し合う。

 研究会では「事の第一歩は、とにかく現地を見ることだろう」と今月末に高雄市、美
濃鎮、台北市を旅する。住みよいまちづくりを目標とする大垣市は、「一番住んでみたい
まち」美濃鎮から何を学びとれるか。

                            (西濃支社長・松波悦雄)


●台湾の台風被害【八八水害】に対する「お見舞い募金」お振り込み先

・お見舞い募金は「お志」ですので、いくらでも結構です。
・礼状はお出しできませんことをご了承のほどお願いします。

☆郵便局 加入者名:日本李登輝友の会 口座番号:00110−4−609117
・通信欄に「台湾」「お見舞い」「水害」などとお書き添えください。
・一般の方は郵便局備え付けの「郵便払込取扱票」を、会員の方は、機関誌『日台共栄』
 に添付の郵便払込取扱票をお使いください。

☆銀 行 三菱東京UFJ銀行
 本郷支店 普通:0012742 日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬
           (ニホンリトウキトモノカイジムキョクチョウ ユハラマサタカ)

*お蔭様で10月17日現在、募金総額は917万3234円となりました。眞多謝!
*お見舞い募金は10月末で締め切らせていただきます。
*この義捐金は、台湾李登輝之友会(蔡焜燦理事長)を通じて、被害のひどかった高雄県、
 屏東県、台南県、台東県、嘉義県、南投県にお贈りする予定です。


■「撃論ムック」(「NHKの正体」大特集号)
 http://www.ritouki.jp:80/cgi-bin/enquete/form0050.reg
 *定価:1,200円(送料:160円)*代金:後払い

■ NHK「JAPANデビュー」問題:抗議先

・NHK「ジャパン・プロジェクト」の濱崎憲一ディレクター
 TEL:03-3465-1111
・NHK視聴者コールセンター
 TEL:0570-066066 FAX:03-5453-4000
 メール:http://www.nhk.or.jp/special/
・NHKスペシャル「感想・問い合わせ」
 https://www.nhk.or.jp/special/contact/index.html
・放送倫理・番組向上機構(BPO)
 TEL:03-5212−7333 FAX:03−5212−7330
 https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html(ご意見送信フォーム)
・総務省(放送政策課直通)
 TEL:03-5253-5776 FAX:03-5253-5779
 メール:https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html


●日本李登輝友の会にご入会を!─NHK問題を解決するためにも

 「日本の生命線」台湾との交流を深める本会活動をご支援いただける方は、ぜひご入会
 をお願いします。下記の「入会お申し込みフォーム」からですと、簡単お手軽にお申し
 込みできます。                   (日本李登輝友の会事務局)

■入会お申し込みフォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0005.reg

■入会案内 http://www.ritouki.jp/guidance.html


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●マガジン名:メルマガ「日台共栄」
●発   行:日本李登輝友の会(小田村四郎会長)
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