高山正之・帝京大教授が台湾人と中国人の決定的違いを指摘

10月2日発売の「週刊新潮」連載「変見自在」で

 産経新聞の元論説委員だった高山正之・帝京大学教授は、かつて3年半にわたっ
て、毎週土曜日の産経新聞の夕刊に超辛口の名物コラム「異見自在」を連載して
いた。反骨記者の核心を衝いた「言いたい放題」に喝采をおくったものだ。
 すでに『異見自在−世界はみんな腹黒い』(PHP研究所)として出版されて
いるが、こんどはところを変えて、「週刊新潮」に「変見自在」という連載を執
筆している。切れ味は相変わらずである。それは、今週発売の10月7日号で「綺麗
がいい」というタイトルで、台湾人と中国人の決定的な違いについて書いたもの
を読めば、よく分かる。
 冒頭で、鳥居民氏の『「反日」で生きのびる中国』でも評されているニューヨ
ーク・タイムズの元東京支局長だったニコラス・クリフトフという「心悪しき人」
が、台湾問題ではまともな記事を書き、「台湾は日本が持ち込んだ教育のおかげ
で近代的、合理的な精神を学んだ」と評したことを紹介する。併せてミニ台湾史
を紹介しているのだが、「いやDNAを調べなくてももっと簡便に台湾人が中国
人とは別人種だと立証できる」と指摘した元産経の林慧児・台北支局長の言の紹
介に移る。
 林氏が戦前、青島の日本租界に住んでいた頃、広い通りにプラタナスの美しい
並木があったそうで、「プラタナスは冬、葉を落とすが、そんな凍てつく冬景色
の中でもその幹は妙に瑞々しく、まるでニスでコーティングしたように輝いてい
た」という。不思議に思った林氏の母親が近寄って見たら、卒倒したという。な
んと「街行く中国人が手洟をかんだ指をプラタナスの幹になすりつけ、それが幾
層にも重なってあの輝きを生み出していたのだ」という。
 林が戦後に青島を再訪したときにはそのプラタナス並木はなくなっていたとい
うが、手洟は相変わらずだったそうだ。「この汚さが中国人という民族の特性に
なっているというのが氏の結論だ」と高山氏は紹介する。
 では、台湾人はというと、林の言を引いて「台北でも高雄でも『台湾の街は罰
則なしでもきれい。並木の幹も光っていない』というのが林氏の観察である」と、
中国人と台湾人は別人種だと結論する。
 高山氏の最後の締めがいい。12月の立法委員選挙に触れて、こう締め括る。
「その台湾を長く少数の中国人が支配してきたが、それもこの冬の総選挙で終わ
る。すでにそれを象徴するように蒋介石の像も撤去され始めた。綺麗が汚いを駆
逐した珍しい例になる」
 やはり、見る人は見ているのだ。高山氏は具眼の士である。   (編集部)



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