NHK「JAPANデビュー」問題で高山正之氏が受信料「不払いの勧め」

「日本人を故意に貶めるために、その受信料をつぎ込んで嘘を拵えた」NHK

 ジャーナリストの高山正之氏といえば、辛口の批評で定評がある。「週刊新潮」に連載
する「変見自在」は、「週刊新潮」はまずここから目を通すという人が少なくない。

 かく言う編集子もその一人で、4月16日発売の「週刊新潮」が朝日新聞「阪神支局」襲
撃事件のことがあったにもかかわらず、何と巻頭で「歴史歪曲と『台湾人』も激怒したN
HK『超偏向』番組」という刺激的な見出しの下、この問題を取り上げたことは先に紹介
した通りだが、この号の「変見自在」で「不払いの勧め」と題してこのNHK「JAPA
Nデビュー」問題を取り上げている。

 かつて日本を悪し様に宣揚していた悪名高いニコラス・クリストフというニーヨーク・
タイムズ東京支局長がいたが、高山氏はこのニコラス・クリストフがいかに偏見に満ちた
記事を書いてきたかを紹介した後、NHK「JAPANデビュー」を取り上げ、「『台湾
は漢民族のもの』とのっけからクリストス流で、手法も彼を真似て、台北一中卒の老人に
語らせる」と書く。NHKが真似た手法とは──

「台湾は実は親日ではない。今まで口に出せなかっただけで、今やっとNHKに本音を吐
露したのだと。この辺は『妻にも内緒の人肉食』をクリストフに吐露した老兵と同じ構成
だ」

 そして、改姓名についての蔡焜燦氏の発言と二二八事件についての黄文雄氏の発言を紹
介し、「番組制作者の田辺雅泰はそうした事実を避け、クリストフに倣って老人に語らせ
た言葉のあちこちを切り貼りして虚構の台湾人をでっち上げた」と断ずる。それ故、「日
本人を故意に貶(おとし)めるために、その受信料をつぎ込んで嘘を拵(こしら)えた」
のだから、「こんなNHKに受信料を払う理由がどこにあるのか」と結論し、支払うこと
はあるまいという。

 短文ながら、高山正之氏の一文はいつも正鵠を射ている。どんな複雑な問題であっても、
どこがポイントなのかが分かる。NHK「JAPANデビュー」問題も、やはり教えられ
た。個々人ができる対抗策は「不払い」しかない。            (編集部)



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