二・二八事件から68年目を迎えた昨日、台湾各地で追悼式典が開かれた。その一方で、 基隆で
は蒋介石像の首から上が壊されたり、台北市内の学校の胸像にはビニール袋がかぶせられたりした
という。
は蒋介石像の首から上が壊されたり、台北市内の学校の胸像にはビニール袋がかぶせられたりした
という。
頼清徳・台南市長は、蒋介石銅像を市内の学校から全面撤去すると表明した。中央通信社が伝え
ているので下記に紹介したい。
昨年10月3日に急逝した歴史学者で前國史館館長(大臣に相当)の張炎憲氏は、蒋介石が二・二
八事件の元凶、最大責任者だと指摘していた。
台南市、学校から蒋介石像を全面撤去へ
【中央通信社:2015年2月28日】
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201502280003.aspx
(台南 28日 中央社)南部・台南市で28日、「二・二八事件」の犠牲者を偲ぶ集会が開かれ、出
席した同市の頼清徳市長は、一部から事件の元凶とされている蒋介石元総統の銅像を近く市内の学
校から全面撤去する考えを明らかにした。
台南市は2010年末、同名の県・市を合わせて新たにできた直轄市。旧台南県内の学校に設置され
た蒋介石像は、合併までにすべて撤去されていたが、市内の小中学校には今も約14体が残っている
という。
「二・二八事件」は1947年、台湾全土に広がった民衆蜂起で、軍の鎮圧などによって多くの犠牲
者が出た。事件について、民進党が政権与党だった2006年、蒋氏を最大の責任者とする研究報告が
発表されたが、国民党や一部学者からは「客観性に欠ける」などと批判の声が上がっていた。
(楊思瑞/編集:羅友辰)