陳柏惟議員のリコールに反対する声明文  全日本台湾連合会

 10月23日に台中市第2区の立法委員陳柏惟氏のリコール投票が行われると聞いて、我々全日本台湾連合会の会員一同は、非常に驚き、胸を痛めています。

 陳柏惟氏は正義感が強く、若いのに臆することなく堂々と正論を述べる姿勢が素晴らしい議員です。台湾を中国の浸透から守る防波堤のような役目を担って頑張っている彼を応援してきました。当然、彼と異なる意見を持つ議員や政党はあるでしょうが、それは立法院の中で議論するべきです。その為の議会ではないでしょうか。

 中国国民党の朱立倫党首は「陳柏惟氏は国会では何もしていない」と発言しましたが、陳柏惟議員は「公民監督國會聯盟」の定期評価で第一期、第二期に「優秀立法議員」と表彰され、出席率、質問率、発言率は100%、法案の提案もしてきた立派な議員なので、朱立倫氏の発言は無責任で正確ではありません。

 台湾のために懸命に働いている若い議員を潰すのは台湾の将来を潰すのも同然です。「ひまわり学生運動」を思い出して下さい。若者たちが強権に立ち向かって私たちを救ったのです。

 ちなみに、日本では国会議員のリコールの制度はありません。なぜなら、大政党の力により、少数派議員を排除してしまう可能性に繋がるからです。民主主義が守れなくなるからです。つまり、このリコール選挙はもはや陳柏惟議員に対するリコールではなく、台湾の民主政治に対する破壊行為に違いないのです。

 今回のリコール要求のもう一つの狙いは、外交及国防委員会の委員である陳柏惟氏を辞めさせ、次に林昶佐委員を辞めさせて、外交及国防委員会の多数派を国民党が掌握し、台湾の防衛能力を強化する法案を否決しようとしていることは明白です。

 我々全日本台湾連合会はこのような卑劣な行為に断固反対し、陳柏惟議員を支持します。

 コロナのせいで応援に帰れませんが、台中市の良識ある市民の皆様が、フェイクニュースに惑わされず正しい判断をして下さることを心から願っています。力を合わせて、陳柏惟議員を守りましょう。

 2021月10月9日

                                     全日本台湾連合会                                     会長 趙 中正                                     常務理事会、理事会一同

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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