12月13日(土)、亀戸のカメリアホールで 一般公開は来年3月
台湾のゴールドラッシュ映す 日本人監督作品 東京で試写会へ
【12月2日 東京新聞夕刊】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008120202000218.html
【台北=栗田秀之】日本統治時代にゴールドラッシュで栄え、今はひっそりとしたたた
ずまいを見せる台湾北部・金瓜石を舞台にしたドキュメンタリー映画「雨が舞う〜金瓜石
残照〜」が完成し、十三日に東京・亀戸のカメリアホールで試写会が行われる。
監督は名古屋市西区出身の林雅行さん(55)。林さんは昨年、金瓜石西隣の街で、同様
に金鉱があった九〓の歴史をつづった「風を聴く〜台湾・九〓物語〜」を制作しており、
今回の映画は姉妹編となる。
金瓜石は最近、黄金博物館などが整備されたが、ベネチア国際映画祭グランプリを獲得
した「悲情城市」の舞台となり、台湾有数の観光地となった九〓ほどのにぎわいはない。
林さんは、当時この街で暮らした日本人や台湾人らの子息を含め五十人以上から話を聴
いた。貴重な証言を基に、支配層の日本人、低賃金で従事した台湾人、そして第二次大戦
中は捕虜の身で採鉱に動員された英国人らが織りなす金鉱の歴史を作品にまとめた。
「『親日』といわれる台湾だが、実際には複雑な思いを抱いている。まだまだ知られて
いない金瓜石という街に興味を持ってもらえれば」と林さん。一般公開は来年三月で、東
京、横浜、名古屋などで上映の予定。
※〓はにんべんに分