「お買い得」)。作家陳舜臣氏は戦後初期の一時期、台湾に「帰って」教職に就いてい
るが、その頃のことを題材にした同氏の作品は、私が知る限りではこれだけである。
■怒りの菩薩
■陳 舜臣
■集英社(1985年8月刊、文庫:300ページ)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087490165/ref=olp_product_details/249-
8875544-2799555?ie=UTF8
著者お手の物の「推理小説」仕立てであるが、同氏が当時実際に見聞したことなどが随
所にちりばめられているであろうことは想像に難くない。
一方、近年出版された同氏の回顧録の中にその頃の体験などがかなり詳しく書かれてい
る(「漸く」の感あり)。一般の台湾人とは「生い立ち」が異なることもあり、比較的に
客観的な立場で観察することが出来た人なので、一読の価値はある。なお、題名を「道半ば」とした由来については、一読した限りでは分からなかった。
■道半ば
■陳 舜臣
■集英社(2003年9月刊、単行本、334ページ)
■1,995円(税込)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087746690/sr=1-2/qid=1159195151/ref=sr_1_2/
249-8875544-2799555?ie=UTF8&s=books
三田裕次(みた ゆうじ) 台湾史研究家。1970年(昭和45年)、学生時代に初訪台し、
その後、某日本総合商社に勤務しつつ30年以上にわたって台湾に関与。1993年(平成5年)
から日本で出版された台湾関係書籍のほぼ全てを台北の呉三連台湾史料基金会に納本。納
本に際しては、ジャンルを問わずその全てに目を通して「三田式コメント」を添付。
■呉三連台湾史料基金会宛納本リスト
http://taj.taiwan.ne.jp/koe/mita.htm
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