たようであるが、この本は面白い。私は「文学の味」についてはサッパリ分からないが、
「歴史(台湾史)」を題材にした「読み物」としてはかなりレベルが高い。杜聡明博士が
少年期から登場しており、その辺りからも丹念に資料を収集した上での著作と看做してよ
かろう。
なお、小説であるから、「史実+脚色+創作」が混在していることは当然で、その点は
了解しておく必要がある。この本を読んで興味が湧いた分野についてさらに詳しい本を読
む、と言う方法が良かろう。
■阿片試食官
■湖島 克弘
■徳間書店(1999年11月、単行本:365ページ)
■1,890円(税込)【絶版】
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4198610940/ref=sr_11_1/503-2046333-6533558?
ie=UTF8
三田裕次(みた ゆうじ) 台湾史研究家。日本国広島人、昭和24年(1949年)生まれ。
同45年(1970年)、学生時代に初訪台し、その後、某日本総合商社に勤務しつつ30年以上
にわたって台湾に関与。平成5年(1993年)から日本で出版された台湾関係書籍のほぼ全
てを、台北の呉三連台湾史料基金会に納本。納本に際しては、ジャンルを問わずその全て
に目を通して、簡潔を旨とする「三田式コメント」を添付。
■三田裕次の一口コメント
http://home.sailormoon.com/ymita/
■呉三連台湾史料基金会宛納本リスト
http://taj.taiwan.ne.jp/koe/mita.htm
■台湾史もぐら叩き
http://www.geocities.jp/twkiji/
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