連載【三田裕次の一口コメント(10)】鈴木茂夫『台湾処分 一九四五年』

著者は台湾で終戦を迎えた「中学生の兵隊さん」(注)。自分自身の体験に加え、かな
りの資料を収集した上での執筆であり迫真の内容。また「日記小説」体で、非常に読みや
すい。但し、史実(体験及び資料による確認)+脚色+創作が混在しており、流石の私も
その辺りを完全には「解読」出来なかった(例えばある箇所について著者から私の蔵書か
らもアイデアを得ていると「告白」されるまで、全く気付かなかった)。
 なお、台湾で中国語版も出ており(晨星出版)、「日本語/中国語」学習用にも利用で
きるであろう。

注:台湾では、昭和20年3月末時点で、中等学校3年以上の生徒が陸軍の兵士になっている
  。法的根拠等はある程度調査済み。

■台湾処分 一九四五年
■鈴木 茂夫
■同時代社(2002年4月、単行本:360ページ)
■3,045円(税込)

 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4886834701/sr=1-2/qid=1160374163/ref
 =sr_1_2/503-2046333-6533558?ie=UTF8&s=books


三田裕次(みた ゆうじ) 台湾史研究家。日本国広島人、昭和24年(1949年)生まれ。
同45年(1970年)、学生時代に初訪台し、その後、某日本総合商社に勤務しつつ30年以上
にわたって台湾に関与。平成5年(1993年)から日本で出版された台湾関係書籍のほぼ全
てを、台北の呉三連台湾史料基金会に納本。納本に際しては、ジャンルを問わずその全て
に目を通して、簡潔を旨とする「三田式コメント」を添付。

■三田裕次の一口コメント
 http://home.sailormoon.com/ymita/

■呉三連台湾史料基金会宛納本リスト
 http://taj.taiwan.ne.jp/koe/mita.htm

■台湾史もぐら叩き
 http://www.geocities.jp/twkiji/


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