谷本正憲・石川県知事ら県訪問団台湾へ 5日間視察、誘客増狙い

【4月21日 読売新聞:石川県版】

 【台北=蒔田一彦】6月1日の小松−台北便就航を前に、台湾との交流促進を目的とし
た県訪問団(団長・谷本正憲知事)と富山、福井を含む観光ミッション団計約40人が20
日、小松空港を出発し、台北に到着した。一行は同日から4泊5日の日程で、台湾と香
港を訪問。台湾では台北便を運航するエバー航空本社を訪れるなどして、誘客増を狙う。

 一行は同日午後、台北市郊外の温泉地・新北投温泉に向かい、和倉温泉(七尾市)の
旅館「加賀屋」が2010年の開業に向けて準備を進める「加賀屋北投」の建設現場を視察
した。加賀屋は台北―能登のチャーター便を利用した誘客に力を入れており、年間1万
人を超える台湾観光客が宿泊している。

 建設中の加賀屋北投は、純和風の数奇屋建築で、地上14階地下3階建て。現地法人代
表の徳光重人さんは台湾での宿泊施設開業を踏まえ、「日本の旅館・温泉文化をさらに
広めたい」と説明。谷本知事は感心した様子で、「石川の人にも台湾の温泉を楽しんで
もらえるようにし、互いの行き来が活発になれば」と話した。

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 訪問団は23日までの台湾滞在中、台湾政庁交通部や現地旅行会社などを訪問し、現地
の百貨店と観光物産展開催の合意書を締結する。石川を舞台にしたテレビドラマ「花の
恋」の現地放映開始を踏まえ、谷本知事は出演者らと、地元テレビのインタビューに応
じる。また、金沢出身の建築技師・八田與一氏が、日本植民統治時代に手がけた台南県
の「烏山頭ダム」も訪問する。



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