エルサドバトルと国交を断絶せざるを得ない状況に台湾を追い込んだ中国の圧力が明白になった8月21日深夜、謝長廷代表はフェイスブックに漢語と日本語で「台湾に対して空前の圧力をかけている一方で、日本に対しては次々と善意を示している」と、あたかも弱気を挫き強気を扶けるかのごとき中国の露骨な行動が自国の利益のためにすぎないことを明らかにしつつ、その中国に取り入るように、馬英九・前総統をはじめとする中国国民党が慰安婦像の建立に手を貸し、日本からの食品輸入規制を公民投票にかけようとするなどの行動は「台日関係を破壊するものであることは、言わなくても明らか」と批判した。
中国の狙いは、日本と台湾の間に楔(くさび)を打ち込もうとする離間工作であることは自明のことで、台湾の孤立化をはかることで中国に取り込もうとする「北風」的な強引で露骨なやり口だ。
この強引な中国のやり口を台湾で陰に陽に支援しているのが中国国民党で、中国との統一を図って画策している日台離間工作と見て間違いあるまい。
謝長廷代表の怒りに共感を覚える日本人も少なくないのではないだろうか。下記にフェイスブックの全文をご紹介したい。
————————————————————————————-謝長廷代表のFacebook:2018年8月21日23時15分https://www.facebook.com/frankcthsiehfans/
中国は最近、台湾に対して空前の圧力をかけている一方で、日本に対しては次々と善意を示しています。例えば、香港が日本の東北地方の食品輸入解禁を発表し、上海師範大学で開催予定だった慰安婦国際シンポジウムを中止にし、漁民に釣魚台(日本名:尖閣諸島)付近へ漁に行かないよう呼びかけたりしたのは、すべて日本を中国側に引き寄せることが目的です。
その一方で、台湾内部の中国派政党は台日間の矛盾と対立を常に拡大しようとしています。台南市に慰安婦銅像を設置したり、東北地方産食品に対する台湾への輸入禁止の是非を問う公民投票を発起していることなどが、台日関係を破壊するものであることは、言わなくても明らかです。日本の内閣官房長官は、これに対して遺憾の意を示し、日本の駐台代表も日台友好関係に影響があると明言しました。
このように一方で日本を抱き込み、もう一方で台日関係を分裂させることにより、台日の友情を破壊し、台湾を孤立させるという目的が一歩達成されたことは、大変憂慮すべきことで心が痛みます。
中國最近對台灣施加空前的壓力,但卻對日本不斷示好。例如香港宣佈解禁日本東北食物、取消預定在上海師範大學舉辦的慰安慰國際研討會丶勸導漁民不要去釣魚台附近捕魚等措施,其目的在拉攏日本。另一方面台灣?部的中國政黨卻不斷擴大台日的矛盾對立:在台南市主導,設置慰安婦銅像;發起禁止東北食物進口台灣的公民投票,其作用在破壞台日關係,不言而?。日本?閣發言人對此表示遺憾,日本駐台代表也不諱言將影響台日友好關係。這樣一拉攏一分化,破壞台日友誼,孤立台灣的目的似乎初?達成,令人憂慮痛心。