許世楷・駐日代表が記者会見で「安倍総理の就任は台日関係を増進」と表明

許世楷・駐日代表「安倍総理の就任は台日の関係増進にプラス」
【10月4日付 台湾週報】

 許世楷・駐日代表は10月3日、駐日代表処で開かれた台湾の駐日記者との懇談会で今後の
台日関係について述べ、安倍晋三・新首相の指導のもと、台日関係は今後さらに増進され
ると期待を示すとともに、安倍政権の主要メンバーと首相官邸補佐官の多数が台湾に友好
的であり、今後両国関係のさらなる発展にプラスとなるとの見解を示した。

 許代表はこの席で、安倍内閣の麻生太郎・外相は一貫して台湾に友好的であり、自民党
の政調会長時代にはミッションを率いて台湾を訪問したことを挙げた。また、安倍首相が
今回任命した首相官邸輔佐官の多くが、これまで台湾と良好な関係を築いてきたことに触
れ、今回の人事は台日関係の増進にプラスとなるとの考えを示した。

 一方、陳水扁総統がさきごろ、小泉純一郎・前首相を台湾高速鉄道(台湾版新幹線)の
開通式典に招待したことについて、陳総統の招待状はすでに小泉氏に渡しており、現在回
答を待っていることを明らかにした。

 許代表はさらに、安倍首相はアジア外交を非常に重視しており、日本は現在、中国、韓
国との関係だけが悪化しているのだが、日本の世論には往々にして日中、日韓関係を日本
とアジア全体の関係として見る傾向があると指摘した。そのうえで、安倍首相が今月8日
にも中国を訪問するとの報道について「安倍首相が靖国神社参拝に関し公式表明をしない
姿勢を貫き訪中が実現すれば、中国側が譲歩したことを示すことになり、日本の対中外交
にとって大きな一歩となる。それにより中国に外交とは相互の歩み寄りが大切であり、自
分の主張にだけ固執するものではないと分らせることができる」と述べた。



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