自民党・日台若手議連が馬英九総統に「巡視船派遣に驚きと失望を禁じ得ない」と反論

台湾の漁船を護衛するためという名目で巡視船2隻と訓練船1隻を派遣した台湾の海岸巡防署は昨
日(5月6日)、沖ノ鳥島の200カイリ内に進入したと明らかにした。また、台湾の国防部は軍艦
(康定級フリゲート艦)を周辺の海域に出動させたことを明らかにした。

 訪台中の岸信夫・衆議院議員ら日台若手議連のメンバー6名は沼田幹夫・交流協会台北事務所代
表とともに昨日、沖ノ鳥島について中国や韓国と同様に島ではなく岩と主張して日本の排他的経済
水域を認めない立場を表明し、軍艦派遣という強硬姿勢をとる馬英九総統と会談した。

 報道によれば、馬氏は「話し合いを通じて解決方法を見つけたいが、それができない場合には国
際社会の調停に委ねるか、仲裁を求めたいとした」(中央通信社)が、朝日新聞は、岸議員らが
「『沖ノ鳥島をめぐる対応で、馬氏のもとでの日台関係の功績が大きく損なわれるのではと心配し
ている』と懸念を表明。『台湾側の主張は受け入れられず、巡視船派遣に驚きと失望を禁じ得な
い』と反論し、船を引き揚げるように求めた」と伝えている(下記)。

 記事からも会談の緊張した雰囲気が伝わってくるが、日台若手議連で事務局長をつとめる秋元
司・衆議院議員はフェイスブックで生々しく下記のようにつづっている。

<馬英九総統と会談。馬英九政権の8年間は、日台関係に於いては、発展的に課題を解決してきた
評価はあるが、今回の沖ノ鳥島における岩発言、日本の排他的経済水域を認めないと言う現状変更
は大変遺憾である。漁船保護の名目で軍艦をだすとの発言。漁業の問題から安全保障の議論に発展
させてきた。我が国として、一歩も引けない。我々訪問団としても、遺憾を表明し、調停を申し出
るつもりもない事を伝える。現政権に失望。20日以降の新政権に期待。>

 つまり、蔡英文・次期総統との会談では「双方は、早期収束を目指すことで一致した」ものの、
馬総統との会談は話し合う余地などなく、秋元議員が「一歩も引けない」と受け取ったような刺々
しい雰囲気だったことが手に取るように伝わってくる。


沖ノ鳥島付近に台湾の巡視船到着 EEZに侵入か
【朝日新聞:2016年5月6日】

 台湾の海岸巡防署(海上保安庁に相当)は6日、日本の沖ノ鳥島付近に派遣した巡視船など3隻が
同島から200カイリ(約370キロ)付近に到着したと明らかにした。日本が同島周辺200カイリに設
けている排他的経済水域(EEZ)に入ったと見られる。

 到着したのは、1日に南部・高雄を出航した巡視船と漁業訓練船の2隻に加え、追加派遣した3千
トン級の大型巡視船。台湾漁船の操業の保護が目的だという。台湾は沖ノ鳥島はEEZを設けられ
ない「岩」だと主張、12カイリの領海外は公海で漁業の自由があるとしている。巡視船がEEZ内
で活動することで、台湾の立場を示す狙いがある。

 台湾の馬英九(マーインチウ)総統はこの日、訪台した自民党の岸信夫衆院議員や日本の窓口機
関、交流協会台北事務所の沼田幹夫代表らと会見。公海での漁民保護のために艦船を派遣したとす
る馬氏に対し、岸氏らは「沖ノ鳥島をめぐる対応で、馬氏のもとでの日台関係の功績が大きく損な
われるのではと心配している」と懸念を表明。「台湾側の主張は受け入れられず、巡視船派遣に驚
きと失望を禁じ得ない」と反論し、船を引き揚げるように求めた。

                                    (台北=鵜飼啓)


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