値)」を発表、その数は(再入国者数を含む)は約1,125万人で、前年に比べ約208万人
(約22.7%)増加し、初めて1,000万人を超え過去最高となった。
国籍・地域別の新規入国者数のベスト3は、韓国がもっとも多く230万5980人、次いで台
湾が216万5,282人、中国が98万3,270人。ただし、前年比でいけば台湾が51.5%増、韓国が
21.2%増、中国はマイナス6.4%で、台湾の伸び率が他を圧倒している。
ちなみに、一昨年(2012年)の入国者数ベスト3は、韓国(204.4万人)、台湾(146.6万
人)、中国(143万人)で、台湾は2008年を7万6,000人ほど上回って過去最高だったが、昨
年は一昨年を約70万人も上回り、過去最高を更新した。
法務省は増加の要因を「円高の是正を背景とした訪日旅行の割安感や、ASEAN諸国
に対する査証発給要件の緩和等が、観光客の増加を促したことなどが考えられます」とし
ている。
台湾について言えば、そういう全般的な状況に加え、日台がオープンスカイ協定を締結
したことにより航空座席供給量が増加したことや、訪日プロモーション活動が奏功してい
ることなどが相まっているのだろうが、交流協会台北事務所の世論調査に見られるよう
に、台湾の人々が「最も好きな国・地域」は日本なのだ。そういう親日感情に、円安や航
空座席数の増加など訪日しやすい環境が整ったということだろう。
日本からの訪台者数は2011年は約129万人だったが、2012年は約143万人と過去最高を記
録している。しかし、2013年は約128万人と減少した。人口比からいえば、日本からの訪台
者数はもっと増えていい。円安などの影響もあるだろうが、高校生などの修学旅行も増え
る傾向にあるので、今年は最高記録更新を期待したい。