ちなみに、マリー・ロイス国務次官補は3月に国務次官補に就任しており、「台湾旅行法」(Taiwan Travel Act)の共同提案者の一人で、親台湾派のエド・ロイス下院外交委員長の夫人。台湾の外交部は、夫婦そろって「台湾に深い理解があり、2人とも台湾にとって長期にわたる重要な友人」と紹介している。
台北市内湖区に建設されたAIT台北事務所の正式開業は9月に行われる予定だという。
————————————————————————————-AIT新庁舎落成、総統:台米関係の強化に期待【台湾国際放送:2018年6月12日】http://japanese.rti.org.tw/news/?recordId=87142
蔡英文・総統、アメリカ対台湾窓口機関、アメリカ在台湾協会(AIT)のジェームズ・モリアーティ理事長、教育・文化担当のマリー・ロイスアメリカ国務次官補、頼清徳・行政院長、AIT台北事務所のキム・モイ所長、馬英九・前総統、呉釗燮・外交部長は相次いでタイムカプセルにものを入れました。このタイムカプセルは後ほど新庁舎の地下に埋められます。
蔡・総統は祝辞の中で、ここに集まる目的は過去数十年発展してきた台湾とアメリカの関係が新たな段階にまい進することを祝うことにある。この強固な関係は会場にいる多くの方々の努力によるものだ。台北駐在の初の総領事館から北門付近のアメリカ大使館、そして信義路にあるアメリカ在台湾協会から本日落成した新庁舎と、両国関係を象徴する建物を列挙しました。
蔡・総統は、「台米間の友好関係は明るい未来にある。この明るい未来はこれからこの新庁舎に入居する関係者によって実現される。AITの新庁舎の落成により、両国の関係が新たな段階にまい進すると確信する」と述べました。
マリー国務次官補は祝辞の中で、「過去数十年、台湾は民主主義に対して強い信念を持っており、各種の劣勢と逆境に勇敢に向き合ってきた。台湾は活気あふれる公民社会と複数政党の民主政治を実現した。台湾とアメリカは海によって隔てられているが、双方が共有する信念、価値観、信頼関係は幅広い分野で強固な協力関係を築き上げてきた。今後もさらに素晴らしい協力関係が期待される」と締めくくりました。