米国国務省のポンペオ長官は1月9日、台湾の外交、軍事当局者らとの接触を制限する国務省の内規を撤廃すると発表、その日から台湾との公的接触を避けるあらゆる「自主規制」を解除した。
これを受け、米国のピーター・フックストラ駐オランダ大使は1月11日、台北駐オランダ代表処の陳欣新代表(大使に相当)を米国大使館に招待して会談し、米国と台湾との関係について話し合い、フックストラ米国大使はツイッターに「今日は歴史的な一日となった」とつづったそうだ。「Taiwan Today」誌の記事を下記に紹介したい。
また、中央通信社は、国務省のクラーク・クーパー次官補(政治軍事問題担当)も1月11日午前、蕭美琴駐米台湾代表(大使に相当)と面会したと報じている。
早速、国務省の内規撤廃が奏功したようで、バイデン次期政権がこの内規撤廃を維持するかどうかが注目される。
◆Taiwan Today:米国の駐オランダ大使が台湾の駐オランダ代表と会見、米台の公的接触規制解除受け[1月12日] https://jp.taiwantoday.tw/news.php?post=192404&unit=149&utm_source=
—————————————————————————————–米国務省、高官と蕭駐米代表の面会を日程表に記載 台湾と交流制限撤廃で【中央通信社:2020年1月12日】https://japan.cna.com.tw/news/apol/202101120003.aspx
(ワシントン、ブリュッセル中央社)米国務省のクラーク・クーパー次官補(政治軍事問題担当)は11日午前、蕭美琴駐米代表(大使に相当)と面会した。国務省は9日に台湾との交流において自主的に設けていた制限を撤廃すると発表したばかりで、両者の面会については国務省が公開している日程表に記載された。
このほか、米国のピーター・ホクストラ駐オランダ大使は11日、陳欣新・駐オランダ代表を大使館に招待。ツイッターに両者が面会する様子を捉えた写真を投稿し、「きょう、新たな歴史をつくった」と記した。
陳代表によれば、ホクストラ大使は台湾との接触制限が無効になったのを知り、すぐに陳代表を大使館に招いた。陳代表は、ホクストラ大使が台湾への支持と台米関係友好を行動で示してくれたと喜びを示した。
(徐薇?、唐佩君/編集:楊千慧)
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