昨日の本誌で、熊本電鉄が6月3日に高雄市内に初の海外事務所を開設していたことをお伝えしま
したが、7月1日に岩手県の旅行会社、岩手県北観光(いわてけんぽくかんこう)が台湾事務所を開
設しています。今度は秋田銀行が10月上旬に初の海外拠点として台湾に「台北駐在員事務所」を開
くそうです。日本経済新聞の記事をご紹介します。
台湾との交流を深化させるためには、こまめな情報収集は欠かせません。台湾企業との業務提携
の後は事務所を開設して深掘りしてゆくという道筋です。
秋田銀、台湾に初の海外拠点
【日本経済新聞:2016年7月29日】
秋田銀行は28日、10月上旬に台湾に「台北駐在員事務所」を開くと発表した。同行初の海外拠点
となる。取引先の台湾進出や現地企業との連携を支援するほか、観光・サービスなどの交流も促進
させる。台湾に事務所を設けるのは全国地銀で福岡銀行に次いで2例目で、東北では初めて。
台湾金融監督当局に申請書を提出し、8月中旬に認可される見通し。事務所は台北市内に設け、
駐在員は数人になるとみられる。台湾で経済や金融の情報を収集し、台湾の金融機関などとの関係
強化にも取り組む。
秋田銀は2013年、東北の金融機関で初めて台湾最大手の中国信託商業銀行と業務提携し、15年に
行員1人を派遣した。台湾経済団体の視察受け入れや台湾業界団体と秋田県電子工業振興協議会の
連携締結などを後押ししてきた。秋田銀の佐藤雅彦証券国際部長は「台湾は親日的で近く、その先
に広大な中華圏の市場もある」と強調する。
秋田県内の金融機関では北都銀行がタイに駐在員事務所を設けている。