このたびは日本李登輝友の会沖縄県支部の設立、誠におめでとうございます。設立に尽力された本会理事の大浜一郎様をはじめ、関係者の皆様方に心から敬意を表し、深く感謝申し上げます。
本来なら会長である私自身も出席して発足をお祝いしたかったのですが、生憎所要のため叶わず書面をもってご挨拶申し上げる次第です。
沖縄県支部は本会27番目の支部となり、設立のきっかけは昨年夏の李登輝元総統の石垣ご訪問だったとお聞きしています。
未だ記憶に新しいこのご来日は、総統を退任されてから8度目、3年連続となったわけですが、当時、全国青年市長会会長で本会理事の吉田信解・本庄市長が代表世話人をつとめ、同会副会長だった中山義隆・石垣市長が副代表世話人をつとめる「李登輝先生沖縄県石垣市招聘事業実行委員会」が招聘元となり、全国青年市長会と地元の40代、50代でつくる八重山経済人会議が受け入れの中核を担ったことで大成功を収めました。
李登輝先生がこのとき「石垣島の歴史発展から提言する日台交流のモデル」と題して講演されたことによく現れていますように、石垣島と台湾の交流や経済分野における協力関係には長く深い歴史があり、その関係は沖縄本土よりも密度が濃いと仄聞しています。
台湾は現在、蔡英文総統の下、李登輝先生が「誠実で得難い人材」と称賛する台南市長だった大の親日家の頼清徳氏が行政院長に就任し、新たな局面を迎えようとしています。沖縄県支部の設立は誠に時宜を得たものと思います。
石垣より日台交流・日台共栄を推進されることをご期待申し上げるとともに、沖縄県支部のますますのご発展とご列席の皆様のご健勝をお祈りします。
平成29年10月12日 日本李登輝友の会 会長 渡辺 利夫