江畑哲男氏が月刊「正論」10月号で朝日新聞の川柳欄を徹底検証

 本日、月刊「正論」10月号が発売されました。特集は「安倍首相なき光景」と「台湾・日本有事のリアル」の2本立て。どちらも読み応えがありそうです。

 特集「安倍首相なき光景」の執筆陣は、阿比留瑠比氏(産経新聞論説委員)、八木秀次氏(麗澤大学教授)、三浦小太郎氏(評論家)、一色正春氏(元海上保安官)、江畑哲男氏(全日本川柳協会副理事長)、岸信夫氏(内閣総理大臣補佐官、前防衛大臣)、衛藤晟一氏(参議院議員)、ケネス・ワインスタイン氏(米ハドソン研究所特別研究員)の8人。

 江畑哲男(えばた・てつお)氏のタイトルは「『朝日川柳』はプロパガンダ」。このタイトルだけで分かった方もいると思います。そう、7月15日と16日の両日、朝日新聞の川柳欄が凶弾に斃れた安倍晋三・元総理の急逝をテーマとした川柳を取り上げていたことです。

 編集子もこの朝日の川柳欄を知って、まさに「怒髪天を衝く」思いを味わった一人です。ここに掲載された川柳を紹介するのも嫌なのですが、1句だけ紹介しますと「疑惑あった人が国葬そんな国」というような句が入選だというのです。

 川柳は確かにどんな題材も詠み込んでもいいのでしょうが、死者に鞭打つような、死者を罵倒する句はいただけません。また、それらの句を入選させた西木空人なる選者の下品さに呆れました。

 この西木空人なる選者は川柳の専門家なのかをも含め、川柳の専門家がこの朝日の川柳欄をきちんと論評して欲しいものだと思っていました。

 そこに、江畑哲男氏が月刊「正論」10月号に執筆したとの朗報です。江畑氏は「江畑哲男熱血川柳ブログ」を毎日書かれていて、編集子も愛読者の一人です。今朝のブログに正論誌に寄稿した旨を書かれていましたのでご紹介します。

 ちなみに、このブログにも江畑氏のプロフィールは掲載されていますが、江畑氏は、東葛(とうかつ)川柳会代表であり、全日本川柳協会副理事長・事務局長、また月刊「正論」掲載の「せいろん川柳」の選者でもあり、正真正銘、川柳の専門家です。

 台湾川柳会(杜青春会長)とも交流し、『近くて近い台湾と日本─日台交流川柳句集』(新葉館出版、2014年)も出版しています。この本に阿川弘之・本会初代会長の「台湾の川柳」も収載しており、江畑氏からの収載依頼を阿川会長に取り次いだことなどから日本李登輝友の会とご縁が生れ、理事にも就いていただいています。

◆月刊「正論」10月号 https://seiron-sankei.com/recent

—————————————————————————————–『正論』10月号に江畑哲男論文掲載【江畑哲男熱血川柳ブログ:2022年9月1日】https://ameblo.jp/tetsu-0271-netsu-1353/entry-12761852043.html?frm_src=favoritemail

 今月号の『正論』、手にとってご覧下さいませんか。小生の論文が掲載されています。

 拙論は、かの「朝日川柳騒動」について述べたもの。さすがに「あの川柳欄はあり得ない」ということを、川柳の専門家の立場から縷々述べさせていただきました。

いえいえ、「朝日川柳」の中身を問題にしたのではありませんゾ(まぁ、中身も文芸的にヒドい作品ばかりでしたが)。小生が問題にしたのは、選者の姿勢です。朝日川柳欄選者の西木空人氏の選。安倍罵倒句ばかり意図的に、まるで手品のように集めた「朝日川柳欄」になっています。普通は、あのような欄にはなりません。なり得ません。ということを、選者の経験値から具体的に書かせていただきました。ぜひお読み下さい。

 川柳は悪罵ではありません。主義主張丸出しの罵詈雑言ではないのです。拙論では、川柳本来の魅力にも(少しだけですが)触れました(詳しくは拙著『魔法の文芸─川柳を学ぶ』飯塚書店をご参照ください)。

『正論』10月号は、本日(9/1)発売です。

 びっくりしたのは、拙論が特集(「安倍元首相なき光景」)の一部になっていたこと(当初の依頼よりも格が上がったのでしょうか?)。もう一点は、タイトル。『正論』編集部がより刺激的なタイトル(「朝日川柳」はプロパガンダ)にしてくれました。

──────────────────────────────────────※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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