毒ギョーザ事件、毒はやっぱり中国で入れられていた!

日中共同世論調査で「中国を信頼できない」日本人は77.9%

 8日の北京オリンピック開会を目前にした昨日、読売新聞が一面のトップ記事で「天
洋餃子 中国で中毒─回収商品が流通 メタミドホス 現地混入強まる」との見出しを
掲げ、6月中旬、「天洋食品」が回収した冷凍ギョーザの一部を食べた中国人が中毒を
起こし、重大な健康被害が出て、ギョーザに含まれていたメタミドホスが原因と特定さ
れた、と大々的に伝えた。

 読売新聞は今朝の一面でもトップ記事として、中国外務省がこれを公式に認めたこと
を伝えている。やっぱり毒(殺虫剤のメタミドホス)は中国で入れられていたのだ。事
件が1月末に明らかになってから半年、ようやく原因が明らかになった。それにしても、
この毒ギョーザ事件の経緯を見ていると、中国人の嘘つき体質、言い逃れの詭弁体質が
よくよく分かる。

 読売新聞が8月4日付で「日中共同世論調査」の結果を公表しているが、日中関係につ
いて、日本の「どちらかといえば悪い、非常に悪い」(57.2%)が「非常に良い、どち
らかといえば良い」の35.7%をはるかに上回っていたのもうなずける調査結果だ。信頼
できるかどうかの設問でも、日本は「中国をあまり信頼できない、全く信頼できない」
が77.9%にものぼっているのは当然の数字だろう。

■読売新聞 日中関係「良い」は日本で36%、中国は67% 世論調査
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080803-OYT1T00380.htm

 それにしても、「天洋食品」は毒ギョーザを回収したはずだったが、なぜ出回ったの
だろう。中国政府はそれを隠しているが、毒ギョーザでさえ流出してしまうところに中
国らしさが現れていると感じたのは編集子ばかりではあるまい。

 いま、意識不明の重体におちいった千葉県市川市の5歳の女の子がどうなったのかを
知るすべはないが、自衛隊の小型ジェット機で北京オリンピックの開会式へ臨むという
福田康夫首相は、開会式に合わせて行われる日中首脳会談で被害者への補償問題も含め、
この毒ギョーザ事件に終止符を打ってきてもらいたいものだ。      
                                  (編集部)


中国、ギョーザ中毒認める 従来の主張転換
【8月7日 読売新聞】

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件に絡み、中国外務省は6日、報道官談話を発表、製造元
の「天洋食品」(河北省)が事件後に回収したギョーザが中国国内で流通し、6月中旬、
有機リン系殺虫剤メタミドホスによる被害が出ていたことを初めて公式に認めた。

 「中国国内で同社製品にメタミドホスが混入した可能性は極めて低い」とする従来の
主張を転換する内容。

 これを受け警察庁は北京五輪閉幕後にも、中国で中毒を引き起こしたギョーザの鑑定
結果など捜査状況の説明を求め、日本の事件との関連性を確認する方針だ。

 【北京=牧野田亨】この日の談話は「中国政府はこれを極めて重視し、公安部門が全
力で捜査中」とした。日本の報道を受けた迅速な対応で、事件解決に前向きな姿勢を示
す狙いがあるとみられる。回収したギョーザが流出した経緯や被害者の人数、被害状況
は明らかにしていない。

                     ◇

 外務省の兒玉和夫外務報道官は6日の記者会見で、在北京日本大使館を通じ、事実関
係を中国外務省に確認できたとしたうえで、中国側が〈1〉日本の事件との関連性も含
め、引き続き捜査する必要がある〈2〉公安当局が捜査を展開している−−と説明した
ことを明らかにした。町村官房長官も同日夕の記者会見で、8日の北京五輪開会式に合
わせて行われる日中首脳会談で、この事件が取り上げられる見通しを示した。

 この事件を巡って、警察庁と中国公安省の公式協議は4月9日以降、中断していた。
中国側が先月の北海道洞爺湖サミット前になって、この情報を伝えてきたのは、サミッ
トでの日中首脳会談を意識したものと言える。ただ、「積極的に捜査している様子はう
かがえない」(日中関係筋)との指摘もあり、全容の解明につながるかどうかは不透明
だ。



投稿日

カテゴリー:

投稿者: