方が受章された。
・黄 政旺(82歳) 旭日中授賞 元台日商務協議会長
・曹 永和(92歳) 旭日中授賞 台湾大学歴史学部兼任教授
・鄭埌耀(88歳) 旭日双光賞 元台湾歌壇代表
・林 淑桜(65歳) 瑞宝双光章 元交流協会台北事務所代表現地職員
台湾は米国の9人に続いて世界で2番目に多かったが、この台湾に対し中国からは1人も受
章者がいなかった。
昨日、日本交流協会台北事務所において、旭日双光章を受章した元台湾歌壇代表の鄭埌
耀さんに樽井澄夫代表から勲記と勲章が伝達された。日本ではこの報道が見当たらず、台
湾の中央通信社が伝えていたので、下記に紹介したい。
◆秋の叙勲で春に続き台湾からまた4人が受章
http://melma.com/backnumber_100557_5689454/
受継がれる日本文化 「台湾歌壇」元代表に勲章伝達
【中央通信社:2012年12月18日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201212180012
(台北 18日 中央社)台湾における日本の窓口、交流協会台北事務所(=大使館)で18
日、日本政府による今年秋の叙勲で旭日双光章を受章した鄭埌耀さん(88、右)に勲
記と勲章が伝達された。鄭さんは民間サークル「台湾歌壇」通し、長年短歌の普及活動に
取り組んでおり、その活動が評価された。
「台湾歌壇」は、短歌を愛する日本統治時代生まれの人々を中心に1968年に台北で設立
された。鄭さんは2006年から約2年間代表をつとめ、低迷していた同会を再び盛り立て、現
在も相談役として会を支えている。
2008年に設立40年を記念して出版された歌集には、鄭さんが一番気に入っているという
一首が収められている。「デカルトも 西田も今は 何かせむ 書籍重ねて 腰痛凌ぐ」、西
田幾太郎の難解な哲学本で眠気を誘い床に就いたのも今は昔、歳をとりデカルト哲学はす
っかり寝しなの腰痛対策の腰枕となってしまった、というほろ苦い笑い話をユーモラスに
詠んだ。
台北事務所の樽井澄夫代表(=大使、左)から伝達を受けた鄭さんは、「21歳で終戦を
迎え、日本文化は日本とともに消え去り、その後は日本語も禁じられ、どうしてよいか分
からなかった」と振り返り、短歌に興味があったわけではなく、日本文化を懐かしむ強い
想いから台湾歌壇に入ったと当時の心境を明かした。
日本統治時代を知るお年よりたちが減っていく中で、台湾歌壇の会員数は近年増加傾向
にあり、現在は130人あまりと設立以来最多。しかし鄭さんは、若いメンバーを増やす必要
があるが、台湾の若者の関心は薄く、日本語を学んだ人でも短歌への理解度は低いとため
息まじりに話し、これからは在台日本人が増えていくだろうが、台湾人が作った会である
ことを忘れないで欲しいと語った。