李登輝元総統追悼:代表処に各界から4,100余名が弔問記帳

 東京・白金台にある駐日台湾大使館に相当する台北駐日経済文化代表処(謝長廷・代表)が8月3日午後1時から7日午後5時まで設置した弔問記帳所に4,100人余が弔問記帳に訪れたそうだ。

 他国の元首経験者が亡くなった場合、このような弔問記帳所が設置されることがこれまであったのかどうか、またあったとしてどれくらいの記帳者がいたのかも寡聞にして知らないが、このコロナ禍に加えて酷暑のさ中、日本の政財界や教育界などから東京だけで4,000名を超える記帳者があったことは、李登輝元総統がいかに多くの日本人や在日台湾人に敬愛され親しまれてきたかを如実に示している。

 謝長廷・駐日代表も「きわめて感動した」と述べるとともに「李・元総統の人格の力と台日関係に打ち立てた深く良好な基礎を強く感じた。今後もこの基礎の上に、台日友好関係のさらなる発展へ尽力していくと共に、この度の日本各界からの李・元総統に対する追悼の意をご遺族に伝えたい」(台北駐日経済文化代表処HP)と表明している。

 ちなみに、どのような方が記帳に訪れたか、代表処のホームページや他のニュースから抜き出して紹介したい。

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・8月3日(月):550名 政界から森喜朗・元首相および古屋圭司・日華議員懇談会会長/衆議院議員、岸信夫・日華議員懇談会幹事長 /衆議院議員(智香子夫人、長男の信千世氏同道)、谷崎泰明・日本台湾交流協会理事長、池田維・元交流協 会駐台代表、経済界から佐々木伸彦・日本貿易振興機構(JETRO)理事長、メディア界から飯塚浩彦・産経新 聞社代表取締役社長、僑胞界から趙中正・全日本台湾連合会会長ら。

・8月4日(火):870名 福田康夫・元首相、衛藤征士郎・日本台湾親善協会会長/衆議院議員、片山虎之助・日本維新の会共同代表/参 議院議員、蓮舫・参議院議員、森田健作・千葉県知事など政界関係者、大橋光夫・日本台湾交流協会会長、高 橋雅二・前交流協会理事、今井正・前交流協会理事、沼田幹夫・前日本台湾交流協会台北事務所代表、老川祥 一・読売新聞本社代表取締役会長、日枝久・フジサンケイグループ代表、歌舞伎役者で人間国宝の坂東玉三郎 氏、松田康博・東京大学教授ら。

・8月5日(水):800名 小池百合子・東京都知事、岸田文雄・自民党政調会長/衆議院議員ら衆参両院から国会議員30名余り、加藤良三 ・元駐米大使、教育界からは福田勝幸・拓殖大学理事長ら。

・8月6日(木):870名 衆参両院から国会議員20名余り、宮内正喜・フジメディアホールディングス代表取締役会長、アジア生産性機構 (APO)のAKP・モクタン(Dr.AKP Mochtan)事務局長ら。

・8月7日(金):1,100名 衆参両院から国会議員約20名、岩崎茂・元統合幕僚長、ジュディ・オングさん、?徳薫・日本中華聯合総会名誉 会長をはじめ僑胞界の各リーダーら。

—————————————————————————————–駐日代表処が「李登輝元総統 弔問記帳台」の設置期間中、日本各界・一般から4100名余りが追悼のため来処【台北駐日経済文化代表処:2020年8月7日】

 台北駐日経済文化代表処が設置した「李登輝元総統 弔問記帳台」は8月7日午後5時頃に終了した。当代表処の統計では、本日は日本各界および一般から約1100名が弔問記帳に来処された。8月3日午後に受付開始後からの総数は4100名余りとなった。

 7日の会場には、衆参両院から国会議員約20名、岩崎茂・元統合幕僚長、ジュディ・オングさん、?徳薫・日本中華聯合総会名誉会長をはじめ僑胞界の各リーダーらが訪れ、哀悼の意を表した。

 弔問記帳台の設置期間中、現職の国会議員150名余りならびに多くの政界関係者、経済界、メディア界、教育界、文化芸術界、僑胞界など李・元総統の生前の友人ならびに李・元総統を敬慕する一般の方々が弔問記帳に来処され、会場に設けられたメッセージボードにも李・元総統への思いを記していた。

 謝長廷・駐日代表は、このように多くの日本各界および一般の方々が連日の猛暑の中、李・元総統への弔問のために来処されたことに、きわめて感動した。李・元総統の人格の力と台日関係に打ち立てた深く良好な基礎を強く感じた。今後もこの基礎の上に、台日友好関係のさらなる発展へ尽力していくと共に、この度の日本各界からの李・元総統に対する追悼の意をご遺族に伝えたいと述べた。

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